発 行:ウイズを支える会
〒431-31 静岡県浜松市半田町 104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 1 1996.10.01
報告とお願い
「ウイズ」を支える会会長 島 津 祐 策
視覚障害者授産所「ウイズ」は、今年四月一日に開所することができました。その支援団体である「ウイズを支える会」が発足したのは、開所一カ月前の三月二日のことでした。発足から約五カ月目の七月末には、協力会員の数が、一四二名に達しました。十名足らずの、授産所利用者に対して、短期間にこれだけの数の、支援者がお名前を連ねて下さったことに対し、会長として厚く御礼申し上げます。また支援者の半数近くが、同じ視覚障害を持ちながら、たくましく生き抜いておられる方々であることにご注目いただきたいと思います。
「支える会」は発足から間もないため大した活動もしておりませんが、経済面では一〇〇万円ほどの資金がえられ、労働面では会員のボランティアによって授産所内の修理や改造がなされ、また利用者の体力増進の為の昼の散歩の際の手引きなど、物心両面からささやかな協力をさせていただいております。
これからの私達の活動の重点ですが、ゼロから出発した「ウイズ」なので、ないないづくしの毎日を過ごしているようで浜松市からの助成はあるものの、 それだけでは所の運営はたちまち暗礁に乗り上げてしまうでしょう。
そこで第一には、経済的な支援がもっとも必要な事項になります。それから四人の指導員で日々の作業や生活を見ておられますので、手不足は目に見えております。第二としては時間のやりくりがお出来になる会員には、ぜひ労力のご提供をお願いしたいと思います。三番目にお願いしたいことは行事への参加です。
「ウイズ」で平日の日課以外に年間いくつかの行事を計画しております。今年度の場合、秋にはバザーを開き二〜三回の地域交流会を予定し、来年三月には「ウイズ開所一周年」の記念事業として、ロックバンド(シャンテ)を招いてチャリティーコンサートの開催を予定しております。こうした行事に対しても、会員みなさまのご協力を切にお願いいたします。
最後に「ウイズを支える会」の会員募集のお願いです。みなさまのお知り合いで授産所「ウイズ」の活動にご協力いただける方をぜひお誘い下さい。入会の条件は特にありません。年会費金一〇〇〇円也をお納めいただければ幸いです。
「ウイズ」のこれからの行く手は難所だらけです。一人一人の小さな力を束にして、「ウイズ」を支えていきましょう。
みんなで一緒に…ウイズ 「WITH」
障害者授産所ウイズ 代表 斯 波 千 秋
天に向かって伸びる春の麦の穂を前にして、ウイズの開所を宣言して早や半年が過ぎようとしています。
こんな小さな授産所の開所式に、全国から200名を越える方々が駆け付けて下さり力強い応援で私達の出発を祝って下さいました。
開所にこぎ着けるまで共にご苦労下さった方々、惜しみなくご支援を続けて下さっている方々に、心より感謝申し上げます。
春のスタートから夏を経て、いろいろな作業・訓練・学習・そして地域との交流と、ウイズはゆっくりとしかし着実に前進を続けています。
私達にとって、ウイズの開所そのものが一つの実験でした。前例の無い視覚障害者の小規模授産所という方法を選択したのも、現実に私達の周囲に何人かの、新しい道を探している視覚障害者、人生の途中で光を失った方々、法律の狭間で行き場の無い盲重複の仲間が存在していたからです。
私達の前には定められたレールが敷かれているわけではなく、何をどうすれば良いのかもわからないのですが、「とにかく何かをやらなくては!」の一念で出発したのです。私達がみんなで一緒に歩きながら道を切り拓かなくてはいけないのです。小さな実験の場を造りました。
実験には失敗がつきものですが、私達は失敗を恐れず、逆に失敗を次の飛躍のエネルギーとするくらいの精神的な強さを持ちたいと思うのです。
常に「何が当たり前なのか」を考える基準として通所者の一人ひとりの適正を尊重して、何らかの形で社会と関わりを持ち生きているという自覚が感じられる生活を追求できればと考えています。
今の所は多くの支援者に見守られながら、通所者の皆さんが、ウイズへ通うことを大きな楽しみとして毎日を過ごしています。
私達は楽しみだけで留まっていてはいけないのです。次の段階を考える必要性があるのです。三療免許を取得しない(できない)視障者、人生の途中で光を失う人達、盲重複という極めて重度の障害を持つ人達、これらの数は確実に増加しているのです。
ウイズでいろいろな技術を身につけた仲間を次の就労の場へ、どの様に送り出すか、また盲重複の仲間の次の生活の場をどうするかという大変な仕事こそ、「みんなでいっしょに」考えなくてはならないのでしょう。
開所までの熱意を忘れず、目標を大きく、気長にゆっくりと、みんなで悩みながら21世紀のよりよい社会を創造する為に前進して行きます。
でもウイズの庭先に咲く四季の花々の美しさを楽しむ心の余裕を忘れずに。
近 況 報 告
相 原 夏 江
毎日厳しい暑さが続く… せっかく着替えをしてかっこよくしたつもりでも、たちまち汗まみれになってしまう。
そんな中で「障害者授産所ウイズ」とよばれる建物の中は、非常に明るい声が響く。視覚障害を持つ6人の通所者は、それぞれに豊かな個性をそのまま互いに思うことを自由に言いながら実に仲の良い大人たちである。
4月には大勢の人たちから祝福を受けて開所式を迎えたのだが、その時は一人一人が大きな喜びの内にも一抹の不安を胸に、それでも新たな決意に身を堅くしてあの積志公民館のホールの正面に並んだものだった。私はそろそろ高齢者の中に片足をいれていたのに、年齢制限なしというのでお仲間にいれていただいたのであるが、実質的には私よりずっと人生経験豊かな皆んなと、これからどのような交わりをすればよいのか、どこかに心の重さを感じながら開所式を迎えたのであった。この授産所を開かれた所長さんの素晴らしく前向きの生き方に大感激して、それなら私も… と通所者の一人に加えていただいたのだが、開所式が近づくに従って何やら心配になってきたのであった。
しかしそれから4カ月あまり。まず組立式の杖のゴム通しを覚えることから始まった訓練は、杖の頭をつけた長いゴムがわからなくならないようにくびにかけたり、椅子にかけたりしておくのだが、そのゴムがほどけなくなってしまい、「1日かかってでも直しなさい」と強い言葉が飛んできて、がっかりしたり、コンピュータの点字プリンタとの関連が解らずに「いい加減に覚えよ」とお説教を受けて落ち込んだり… 全く情けない気持ちで過ごしたことも何日かあった。昔から手の先が不器用な私は、こんな時に大損失なのである。所長さんも今は私の下手なのをあきらめているのか、お叱りが少なくなった。だが、そうなるとまたちょっぴりつまらなく思うのは私の我侭なことによるのかもしれないが。
開所式当時の緊張感も今はすっかり抜けて、みんなは手を動かしながらその折々のことや、悩み事、 生活の中のことなど語り合う。 時には大論争もする。 そんななかで、 いつも前向きに険しい山坂もしっかりと越えて行くことができるよう心を引き締めていきたい。
ウイズが始まって
石 塚 隆 則
授産所WITHが始まってもう4ケ月経ちました。開所式では大きなことを言ってしまいましたので、どんなことになるやらと心配したがなんとか空中分解もせずに続いています。
私にとってのWITHは最初なんとか一日を過ごすための場所でしたが、最近はちょっぴり様子が変わってきまして、 普通の会社と同じで頭を悩ませられることが多くなりました。 杖作りでは力の必要な仕事は避けてこられましたが、 これからはそうも言ってられないし、まして点字打ちは逃げられません。 家に帰ってから点字の「メ」打ちの練習をしました。
手首の筋が痛くなりましたが、これはそのうちに慣れましたが速さは思うようにはなりません。それに、他の人からよく指摘をされるのが「鉄筆が斜めになっている」ということです。その斜めになっているときは升目のどこかがすんなりと打てずに穴を先端で探す事になります。やっと書くのにも慣れてきましたが、今はパソコンで打つのがとても楽でいいのです。音声で反応をしてくれるのですから、まだまだ読むのにとても時間のかかる私にとっては一番楽な方法です。8月の末になって点字のプリンタが入りましたので、パソコンがこれからは必需品になります。これから点字を勉強しようと思っている人は是非WITHに来て触って下さい。すぐに慣れますよ。若い人はみんなパソコンを扱っています。特に盲人の人はね。私達も時代に乗り遅れることのないように頑張りましょう。
散歩の仲間入り
保 科 和 子
今、 私はウイズの皆さんと散歩の仲間入りをさせて頂いております。 週1回を予定しているのですが、 時には雨だったり、 都合が悪くなって行かれない日もありますが、 私自身楽しませて頂いているというのが本音なのです。
馬込川の土手を右にとるコース、左へとるコース、畑を通るコース、ショートコースとどれもそれぞれ味わいのあるコースです。馬込川に沿って歩く時、川風がとてもさわやかに感じます。橋の上から川面を見れば鯉の群が見えます。丸々と太った鯉や小さな鯉と様々です。また鮎が白いお腹をチラッ、チラッと見せて泳いでいるのが見られます。鷺、おしどりなど数種類の鳥に出会いました。葛が昼間の暑い間は葉を縦にして日を除けるようにしていて朝晩は開いている事を始めて知りました。蕾であった花が次に行った時には開いているといったように、歩く度に自然は違う風情を見せてくれるのです。一度も同じ時はありません。何も知らなければ通り過ぎてしまうような小さな変化を観て、斯波さんは説明して下さいます。みんなで「ウン、ウン」と頷き、手に触れて確かめながら、そしておしゃべりしながらの楽しい一時なのです。30分間の散歩タイムはあっという間に終わってしまいます。
私にとっては明るく、きれいな風を吹き込んでくれる心のリハビリになっているのです。往復に少し時間がかかりますがそれも苦になりません。帰り道運転しながら。Aさんとお話しした事、Bさんと笑った事、趣味の話など思い出しながらさわやかな気持ちになって帰宅するのです。
今2人だったり、3人だったりで行っていますが、もっともっと大きな輪になればいいなと思っております。
「みんな一緒に」という意味からWITHと命名したとのお話は開所式の時に聞きました。私はとても印象深く心に残っております。私も「みんな一緒の仲間入り」をさせて頂いている気持ちなのです。
海外研修報告
其の壱
出 発 の 日
戸 塚 辰 永
さあいよいよ今日からカナダ・アメリカへの研修旅行が始まります。私は海外旅行には慣れているのですが、それでも昨夜はちょっと緊張していたのかあまり良く眠れませんでした。その分飛行機の中で休んで行こうと思います。
今回の研修旅行は、「ウイズを支える会」の会員を初めとする私達、「障害者授産所ウイズ」で働く者を支援して下さる多くの方々のご尽力によって実現できました。私は訓練生の代表としてこの度の旅行に参加できることにとても感謝しています。
カナダ・アメリカでは日本より進んでいる障害者福祉の現状に触れ、今後の「ウイズ」の事業や障害者福祉の発展に生かしたいと思います。とにかく何事もどん欲に学んできますので、皆さん「お土産話」を楽しみにしていて下さい。
今回の研修で学んだことを「ウイズレター」を通じて順次ご報告します。
4月〜10月までの活動報告(抜粋)
4月 8日 作業開始
4月20日 開所式
5月17日 全国盲人福祉大会参加
5月18日 ボランティア感謝の集い
6月14日 アクト見学会
6月29日 健康診断
7月27日 JR・アクト 障害体験講座
8月 3日
8月11日〜17日 夏季白杖づくり体験合宿
8月22日 防災訓練
9月12日 自動車総連
スズキ労働より送迎車両贈呈式
9月18日 ヤマ発見学会
9月24日 西部地区小規模授産所交流会
こ れ か ら の 予 定
10月15日 白杖の日 イベント
10月25〜26日 ウイズ旅行
―駒ヶ根温泉―
11月10日 青少年ボランティアの集い
(県社協・県教育委・県ボラ協)
ウイズで総力参加
11月17日 バザー 於:主婦の店 有玉店
12月 クリスマス会
平成 9 年
3月 2日 ウイズ開所一周年記念音楽会
於:フォルテ
みなさん、ぜひ来て下さい!
ウイズ海外研修に対し、多くの個人・企業より支援金をいただきました。
本当にありがとうございました。
葵ライオンズクラブ
鞄燻R隆司会計事務所
木内建設
許リ俣動物病院
斉藤司郎
潟Tン工芸
鈴木修一
谷高武男
東和セキュリティ
浜松労務管理事務所
ホンダ技研
馬塚真男
みどり園
高林一文
盲人評論家協会
阿佐 博 ご夫妻
ヤマハ発動機
泣ーテック
古田義久
ウイズ交流会の皆さん
ウイズの仲間
ウイズを支える会 (敬称略)
学校関係交流・視察
浜松盲学校PTA・親の会
静岡盲学校PTA・親の会
沼津盲学校PTA・親の会
聖隷学園高等学校
聖隷介護専門学校
浜松ろう学校
初生小学校
積志中学校
寄 付 者 一 覧
ご協力ありがとうございました!
【法人】安全交通試験研究センター・内海電機梶Eかたりべの会・関西盲人ホーム・くるみ作業所・県西部視覚障害者親の会・県中部視覚障害者親の会・県東部視覚障害者親の会・県立静岡盲学校・県立沼津盲学校・県立浜松盲学校・鰹ャ林鉄工所・坂口マッサージ・サン工芸・サンポートシステム・JBS日本福祉放送・静岡県盲人会・静岡県盲人会西部支部連合会・静岡盲ろう友の会・社会福祉法人慶成会・秀山堂・小規模授産所きぼう・誠心中学・高校点字クラブ・聖隷浜松病院医療相談室・東海福祉専門学校・東京ヘレンケラー協会・樺村点字器製作所・名古屋LH名古屋盲人情報文化センター・日盲社協用具部・日盲連用具部・日本LH盲人情報文化センター・日本点字図書館・日本盲人職能開発センター・根洗作業所・浜保鍼灸マッサージ連合師会・浜松市社会福祉協議会・浜松百選・浜松盲人福祉連合会・まつぼっくり・丸善ガス梶Eミントの家・明生共同作業所・やすだ医院・安田火災海上保険
【個人】相川智慧子・相原夏江・青木洋子・青島甚一・青島富美枝・縣衣子・赤嶺喜代子・赤嶺正雄・阿佐博・芦川昌代・安立朝子・阿部ます・荒河光伸・飯島すゞ子・飯田光世・家込久志・伊熊牧治・池田智子・池田直子・池谷政男・石岡智恵子・石川ゆき子・石塚浩史・石原幸子・磯部育夫・板鼻鈴子・市川恵美・市川健悟・市川まり子・一木恵子・一木静雄・一木均・一木弘亮・伊藤悦男・伊藤定善・伊藤茂寿・伊藤節子・伊藤孝幸・伊藤民子・伊藤三枝子・伊藤米子・伊藤良策・稲勝直美・稲勝雅美・井上利一・庵原道雄・今泉和男・岩上典子・岩上光男・岩上義則・岩澤祥高・上田正治・上田美紀・上野俊彦・内田幸博・内山賢治・江間克弥・遠藤達子・大石喜代子・大石ゆみ子・大石よね・大内三良・大胡田妙子・大須賀金雄・大須賀貞夫・大庭荘一・大村豊次・大村結香・大屋智代・岡井一之・岡井千春・小笠原広海・岡田すみ子・岡本あき子・奥田頼春・小倉豊・小澤優・小澤康美・小瀬玉恵・落合渡・影山佐知子・柏原敏郎・片倉友子・加藤邦彦・加藤光政・金子文子・兼田祐輔・神谷紀枝・狩野益男・川合直美・川合博美・川越利信・木俣順子・桐野淳一・桐山啓子・久木崎貞夫・国松秀行・久米きよ子・久米喬枝・久米忠男・久米昌子・毛涯弘子・小池ひろみ・幸田とみ・幸田広・小島篤子・小杉直行・小杉幹己・小西安子・小林博紀・斉藤史郎・佐々木辞典・佐々木竜弥・佐々木雅弘・佐藤三四二・佐藤元美・佐怒賀皐月・澤田真理子・斯波恵子・斯波千秋・志羽政和・柴田和恵・柴田文雄・柴山由美子・島節子・嶋八・嶋雅代・島津佐代子・島津祐策・島村博夫・清水明美・清水行美・清水勝己・新村政子・杉浦悦子・杉浦幸代・杉浦宏江・杉山悦雄・鈴置圭子・鈴木章江・鈴木江美子・鈴木勝二・鈴木喜代司・鈴木恵門・鈴木健次・鈴木修一・鈴木隆允・鈴木隆司・鈴木千賀子・鈴木利勝・鈴木利幸・鈴木トミ子・鈴木晴子・鈴木寿雄・鈴木久代・鈴木真喜弥・鈴木昌子・鈴木真理子・須山忠好・須山牧子・瀬戸洋平・曽根三好・高木誠一・高田秀麗・高田裕一・高橋恵子・高橋節・高橋秀治・高橋理・高畑葉都子・瀧島美恵子・竹内龍幸・竹内直子・立花三世・田中寛・種村興治・民谷主昭・千代元子・月山徹・土屋みち子・都築裕美子・津山直一・鶴見保幸・寺田武・徳丸力・徳丸尚子・戸塚幸一・戸塚辰永・飛山潮子・内藤進吉・永井昭・中王子みのり・永田善子・中浜良二・中道芳美・中村岩子・中村和子・仲村茂男・中村正・中村春美・中村尚枝・中村久代・中村美恵子・中村光男・中山圭弥・中山武房・中山照雄・夏目亨子・夏目政登・浪川光代・西尾和三・野末あけみ・能勢陽子・袴田富子・萩原善次郎・蓮池悟志・幡鉾夫美子・服部朝枝・服部浩二・服部末守・浜井卓男・林克易・原冨美子・原實・播磨良泉・春田泰文・半田なみ・日比野清・日吉弘美・日吉雅朝・平野啓二・平光宣子・平山喜志江・藤井純子・藤江一成・藤沢和子・藤田睦夫・藤松庄太郎・藤原末子・藤原良雄・船木玲子・古澤直人・古山やす子・保科和子・細川勝子・細川哲司・細川宗衛・本田榮一・本田康子・前田やす・牧田紀子・松井章・松井敬子・松井純子・松井亮・松浦幸代・馬塚貞男・松下信雄・松島則子・謫c功・松野うた子・松本かつゑ・松本康夫・三澤良子・水口幸夫・水沼孝・水沼陽子・水野てる・溝口正・三宅三郎・宮崎あい・宮崎幸子・宮下泉・宮谷亥助・宮原満州男・宮村司・三輪とし子・村井嘉平・村木節子・村木伸行・村松幸治・森洋子・森繁みのる・森永美智子・安池澄江・保田芳伸・安松和男・山内能文・山川純・山口貴司・山口則子・山口祐子・吉澤直人・吉田幸子・和田秀子・和田光夫・渡辺敬・渡辺節子・渡辺紀子・渡辺光夫
以上 50音順 敬称略
発 行:ウイズを支える会
〒431-31 静岡県浜松市半田町 104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 2 1997.01.01
みんなで
秋の旅行
駒ヶ根
人権と人命
浜松市身障福祉協会会長 酒 井 英 司
ウイズ運営委員 酒 井 英 司
障害者授産所ウイズが、昨年4月に新たな足どりで発足して、もう ヶ月になろうとしています。この分で行けば、一周年記念を多くの皆さんと共に楽しく迎えることができそうです。これは本当にスバラシイことだと思います。
全国的にもこの様な視障者を中心とした、 小規模授産所は初めてのことで、 他に類を見ない設立でした。 その為に色々と試行錯誤を繰り返しながらも、 ここまでやってこられたのは、 本当に善意に満ちた多くの皆様方のご支援、 ご協力の賜と深く感謝申し上げます。 これから 世紀に向って、 大きく前進しなければなりません。
今、障害者問題を振り返って見ますと、行政や社会が急激に変ってきていることを痛感致します。
年(昭和 年)身体障害者福祉法が制定され、 年(昭和 年)に国連障害者の 年が宣言されて、その終了と共に今度は「アジア太平洋障害者の 年」が制定されると言う様に、障害者問題が 年間を一つの区切りとして、急速に推進発展をして参りました。
静岡県も「ふじの国障害者プラン」や「高齢者・障害者にやさしい街づくり条例」が、また浜松市の「地域福祉実施計画、高齢者保健福祉計画」等の福祉プランが、次から次へと発表され、バリアを無くす運動に取り組みを深めております。社会全般にも福祉の問題が少しづつ理解される様にもなりました。
私達は行政や社会に甘えるのではなく、自分達で出来ることは、各個人が力を合せてやりぬく努力をし、支援を得なければならないことは、キチンと訴え、主張しなければなりません。
私は昨年 月に、福祉先進国と言われるスウェーデン・デンマークへ、「福祉研修ツアー」へ参加することができました。そこで痛感したことは、日本の福祉は、健常者との社会参加を計るノーマライゼイションの精神の柱に、個人の権利、弱い立場の人の権利保障など「人権」が前面にある様に思うのです。
その為に自然環境が破壊され、湖はどこもヘドロがいっぱいという様に自然が消えて行くのを止めることができません。勿論「人権」は尊重されなければなりませんが、同時に自然環境も共に尊重されなければなりません。福祉先進国の福祉は、自然の中に生きる人の命、「人命尊重」がノーマライゼイションの大きな柱になっていて、人間がオギャーと生まれて死ぬまでを楽しく良い自然環境の中で生活するということが、強く打ち出されていました。彼の国では、子供達がすこやかに育つ環境の中での「児童福祉」から「老齢・障害者福祉」へと連らなっている素晴らしい社会を見聞して参りました。大変感動を覚えた次第です。
ウイズの運営も人の命を大切にすることから始めたいと思います。今後共、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
リ ズ ム
障害者授産所ウイズ 代表 斯 波 千 秋
今日もUUきんらんどんすの帯しめながらUU、
UUもしもしカメよカメさんよUUの唄声が聞こえています。M君ののこぎり引きのリズム取りの唄声です。ウイズBGM、元気な唄声は季節が変っても変りません。
音楽の好きな彼には、力の配分がこのリズムに合うのです。力持ちの彼は、薄いカナノコで毎日部品から金属パイプを切り出す仕事です。開所から今まで2本のカナノコを折っただけです。 UUもしもしカメよUUのリズムがなければこの仕事はできなかったことでしょう。
困ったことに、歌詞の一部を間違って唄うのです。そこで私は、童謡の本をトラの巻にして、正しい歌詞を教えるのですが、教える私の方はというと、どうも音楽的才能が不足しているので、音程が違ってしまうのです。困った指導員なのですが、みんな楽しく仕事を続けています。
内部障害を合せ持つ為に体力の無い中途視覚障害者のI君は覚えたての点字を、手と足のリズムの異る作業で、亜鉛板に点字を打つ練習をしています。
通所者の一人ひとりの体力と能力に合った作業を、どの様に探し、どの様に覚えてもらうかがウイズの課題です。
単なる視覚障害というハンディだけでなく、知的障害者や、中途視障者のそれぞれが持つリズムを大切にしながら、時にはみんなのリズムを合わせ、ウイズの生活のハーモニーを創り出して見たいと思うのです。
戦後の高度成長期にともない、社会全体が「効率」を最高の美徳としてきました。自然界では、春には春の花が咲き、夏には夏鳥達がそれぞれの生活のリズムを大切に生きています。
忙しい忙しいという私達は、今こそ立ち止まり、本来の生活のリズムを考え直す必要があるのではないでしょうか。
カメさんは今日もマイペースで歩んでいます。
旅行のおはなし
松 井 亮
10月25日
しばさんとウイズの人達みんなでワゴン車にのって、駒ヶ根まで行きました。
途中、ひまわりの湯でおそばを食べました。
山の中を歩きました。
夕方、なかやま旅館につき、すぐしばさん夏目さん原さんのご主人と一緒にお風呂に入りました。
露天ぶろにも入り、とても気持ちよかったです。
夜、みんなでかんぱいをしてから食事をたくさん食べました。カラオケでみんなといっしょにうたをうたいました。ぼくはV君といつまでもやVつばさを下さいをうたいました。
次の日の朝、光前寺までしばさんと戸塚さんと一緒に散歩をしました。ごはんを食べてから、タクシーにのって駒ヶ根のしらび平までいき、ロープウェーにのって千畳敷までいきました。雪がふってきて、とても寒かったです。帰りはロープウエー、バスにのってすがの台までいき、歩いて旅館へ戻りました。
天ぷらそばを食べて中山さんに握手をして「ありがとうございました。」っていってからワゴン車にのり、帰ってきました。とても楽しい旅行でした。
またウイズの人達みんなで旅行へ行きたいです。
見えない顔
夏 目 政 登
一九九六年、十二月、師走。昔の譬えで、先生が走るとか。今でも走るでしょうか。
開所式以来、数ヶ月が経ちました。月日は、
本当に早いものです。一番困難な通勤もクリア出来ました。皆様に応援していただいたお陰です。近頃は親しい友人も出来ました。
思えば、歩き方、白杖の使い方一つ出来なかった私に、御指導して下さった所長さんには、大変感謝しています。最近は各々の自立の精神を高める為にと、遠鉄浜松駅より、鷺の宮駅行の電車に挑戦しています。
去る八月にバリアフリー旅行(一泊二日)で真夏の大阪へ行って来ました。色々な障害を持った人達が、参加しました。私達の授産所では三人参加しました。添乗員のMさんは前から多少は知っていましたが、その日のMさんのスタイルはTシャツにリュック姿でした。普通の添乗員ならそれなりの服装だったと思います。けれどもそこに目を見張るものがありました。
夕食の時、一人の女性の障害者(車イス、言語障害)の人に、たっぷり時間があるわけでもないのに、幼児に食べさせるように手伝っていました。ボランティアの真髄そのものでした。汗にまみれて働く姿は尊いものです。帰りに車中でMさんと話をしてみました。時には、依頼があれば、男女問わず入浴のお手伝いもするそうです。自信に満ちた答えでした。とても胸に来るものがありました。さて、授産所の作業の方も、ぼつぼつですが、慣れて来ました。健常者でも暮しにくい世の中ですが障害者としても、社会にいかに貢献して行くか問題は、沢山あるけれど、一歩一歩、全員のチームワークを固めて前進して行きたいと思います。世の中の経済も見通しは、はっきりしません。多難な年と覚悟して行かなければと思います。関係者の方々の御指導、御鞭撻を宜しくお願い致します。
曙に我が身を祈る
磯路かな
ウイズで働くということ
原 冨美子
授産所「ウイズ」が誕生して九ヶ月が経ちました平成八年も終りです。其の間さまざまの行事に私達利用者は所長の指導のもとに精力的に参加し勉強して参りました。
所内では点字印刷・名刺印刷・白杖作りに四人の指導員のきめ細やかな指導を受けて来ました。厳しい中にも明るい笑いもあり着実に前に進んでいることを感じるこの頃です。
私は人生の終りに近い年令で失明し、そして「ウイズ」に入れて頂いてから特に感じる事が数多くありますが特に次の三ツの事をあげたいと思います。
一、地域の皆さんとの交流
二、視覚障害者を支えて下さる皆さんの厚意と努力
三、家族の理解
こと三点に感謝・感謝しながら「ウイズ」の一員として白杖作りを続けたいと思います。
私が「ウイズ」と巡り合ったのは「白杖は自分の手で」と言われた所長さんの新聞記事が赤い糸であったように思います。
「ウイズレター」をお読みになった方はどうぞ名物所長さんのお話しを聞きに来て下さい。そして個性豊かな所員の皆さんの仕事ぶりを是非見に来て下さい。
海 外 研 修 報 告
其の弐
カナダ・アメリカ海外研修 カナダ編
戸 塚 辰 永
今夏、8月26日〜9月5日の海外研修旅行が、「ウイズを支える会」をはじめとする多くの方々からの援助によって無事成功できたことを感謝したい。この旅行には、障害者授産所ウイズ代表斯波千秋、指導員伊藤民子、通所利用者戸塚辰永、盲人福祉研究会斯波恵子の4名が参加した。
旅行には何かとハプニングが付き物だという。ここでは海外研修でのハプニングも含めて報告したいと思う。なお、「障害者授産所ウイズ海外研修報告書」も作製したので、興味のある方は、ぜひともそちらも一読していただきたい。
この旅行の最大の事件がなんと旅のスタート地点、名古屋空港で起こってしまったのだった。「さあ、行くぞ!」と気合いを入れて、いざ出発ロビーに行ってみると、なんだか我々の周囲がざわついている。訊ねてみると、なんと我々が乗るはずだった飛行機が整備不良のために欠航となってしまったとのこと。なんだか狐に摘まれたようで、にわかに信じがたい気持ちだった。みんな「はたしてカナダへたどり着くことができるのだろうか」ととても不安な気持ちになった。出発予定時刻より3時間後。幸い振り替え便に乗ることができ、ほっと一安心。なんと幸か不幸か機はハワイのホノルルへと向かったのだった。
ハワイは常夏の島。暑いし、頭もぼうっとしている。これから長旅になることを配慮して航空会社のはからいで次の便までホテルで休むことができた。プラス思考に解釈すれば、ハワイに思いがけず立ち寄ることができ、しかも昼寝ができたのだ。「あこがれのハワイ航路」の世代の方々にとっては何とも贅沢で羨ましい話しである。途中我々は、パラリンピックが終わったばかりのアトランタ空港でお土産をたくさん持った各国選手団を見送って、予定より1日遅れて目的地のトロントにやっとの思いでたどり着くことができた。
トロントでは、昼食も取る暇もなく、駆け足で第4回世界盲人連合総会と平行して開催された国際視覚障害者用具展を見学した。会場は日常生活用具とコンピューター機器に別れていて、一方の会場では、主に視覚障害者が、音声装置や点字ディスプレーを用いて「ウィンドウズ」を実用的に使用することがテーマであった。欧米各国の数社が出展していたが、どれも完全な製品に至っていなかった。もう一方の会場では日常生活用具が展示されていたが、白杖は、「ウイズ」で我々が作っている杖の方が、作りが丁寧なものばかりで、我々の杖づくりに自信を得ることができた。
また、用具展の合間を縫って市内に住む全盲ろう(視覚と聴覚の両方に障害を持つ)女性ケイ・クラークさんを訪問することができた。彼女は、アマチュア無線を趣味にしており、モールス方式で世界中の人々と交信を楽しんでいる積極的な生き方をしている盲ろう者の一人である。訪問のきっかけは、「ウイズを支える会」の会員であり、10年来彼女と文通をしている馬塚氏からの紹介であった。我々は、彼女の通訳者のイギリス式指文字と日本から持参したドイツ製速記用点字タイプライター「ブリスタ」を使って彼女と話した。我々の前で彼女は近所の無線仲間のおじいさんとモールス無線の実演をしてくれた。これが言葉に表しがたいほどの感動的なものだった。この訪問の様子をビデオにも記録したので、興味のある方はウイズへ。
日常生活用具の展示会場であったCNIB(カナダ盲人協会)の向かいにりっぱなカイロプラクティック学校があり、他の日本人見学者と「ちょっと見学してみよう」と学校の門までやって来てうろうろしていると、親切な男子学生が快く学内を案内してくれた。
近年日本では、無資格で技術的にも未熟なカイロプラクティック療法士が増え、それに伴って医療事故や鍼灸マッサージを営む視覚障害者に多大な影響を及ぼすことが社会問題となっている。
カナダの状況は日本とは全く異なり、カイロプラクティックドクターになるためには、大学で3年基礎を学び、その後4年間カイロ治療の専門教育を受ける。さらに、州と国の二つの試験に合格しなければならない。そして2年間の大学病院での実習。カイロプラクティックドクターになるにはとても厳しい。この大学を見学して、日本でもカイロ療法士に対する規制が必要だと感じた。
その夜は、CNIBの広大な庭でWBU総会のさよならパーティーに参加し、2000年までのWBU会長に選出されたばかりのカナダ盲人協会会長のユークリッド・ヒーリー氏にお会いできた。カーボーイハットにジーンズというラフなスタイルの会長。とても気さくな雰囲気な方で、日本の小さな授産所から来た我々とお会いして下さった。「日本の障害者政策はまだまだ障害者と健常者を隔てる方向にある。カナダのように地域社会で障害者も共に生活できる方向に進んでもらいたい」と語った。WBU会長の激励を糧として、ここ浜松で頑張って行きたい。
パーティーの会場のテーブルに着き、カナダのおいしいビールを一杯飲み、ほっと一息つき、慌ただしい1日を振り返った。今回ナイヤガラの滝に行くはずであったが、時間がなくて訪れることができなかったのが、心残りだった。次回の楽しみに取っておこう。
ウイズ活動報告 10〜12月(抜粋)
10月5日〜6日 半田町秋祭
10月14日〜16日 浜松盲学校生徒2名 体験学習
10月25日〜26日 1泊秋の旅行
駒ヶ根温泉、駒ヶ岳
11月3日 浜松盲学校文化祭参加
11月4日 浜松市住みよい街づくり20周年記念
11月5日 初生小学校12名 見学交流会
11月10日 静岡県ボランティアの集い参加
11月17日 ウイズチャリティーバザー
主婦の店有玉店
11月30日 初生小学校 おいもパーティー参加
12月20日 ウイズ農園 麦まき
12月21日 クリスマスパーティー
12月9日〜14日
東海福祉専門学校 中安理恵さん実習
とても楽しい一週間でした
平成9年前半は、
3月2日(日) ウイズ開所1周年記念
シャンテコンサート成功に向けて、全力投球!!
日 時:1997年3月2日(日) PM6:00開場 6:30開演
場 所:浜松駅前 フォルテホール
チケット:3,000円(前売り2,500円)
※聴覚障害の方、または必要な方には風船をさしあげます!!
平成8年11月17日(日)
ウイズチャリティーバザー開かれる
多くの方々よりの提供品で、小さなウイズの室の中は足の踏み場もない状態でした。
伊藤指導員をはじめ、ボランティアの方々が、連日、品物の分類と値札付けに大わらわでした。
当日はとても良い天気。「主婦の店有玉店」の店先きでバザーです。地元の人達がゾロゾロ列をなして、品選び。午後3時には、ほとんどの品物が売り切れてしまいました。
伊藤指導員の言葉「こんなに売れるなら、またやろう!」
総売り上げ 256,750円
バザー用品は常時受け付けています。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
寄 付 者 一 覧
ご協力ありがとうございました!
1996年10月〜12月
月山徹・亀田美津子・中山武房・小澤康子・安岡敏子・細川哲司・川崎一弘・河合明・鶴田好見・鈴木政彰・鈴木章江・鈴木トミ子・杉浦悦子・樽本たえ子・杉本美緒子・竹内のり子・上林富子・山本直子・夏目隆子・小沢節子・市川きよ子・佐怒賀皐月・金子由美・小楠知子・加茂直美・
大原和子・原田美穂子・野沢久美子・高代清巳・伊藤美恵子・松浦幸代・渡辺紀子・寺田絹枝・
奥田頼春・今江益・狩野益男・溝口正・中村一善・小島純郎・岩澤祥高・宮原満州男・伊藤茂寿・宮原寿子・芹澤宗司・大屋智代・中村和子・桐山啓子・岡本眞佐登志・田村徳子・古橋美智子・
松本幸治・鈴木淑子・萩原初江・本田徹男・本田寿子・和久田八重・武田益枝・中谷知江子・
鈴木計子・太箸薫・大城まき・上島浄志・上島和子・今村怜子・竹内龍幸・森永美智子・幸田とみ・三ヶ田敏子・武井陽一・安池澄江・須山忠好・大内三良・上田正治・高須資皓・日置美恵子・
鈴木利幸・杉山雅章・保田芳伸・相川智慧子・杉保明・関多美子・大石よね・山本満喜枝・
岡本利江子・井上利一・藤沢和子・藤田睦夫・小笠原弘子・マツダペインクリニック:謫c功・
明生共同作業所:水口幸雄・松栄不動産:松井一彦・西友会・服部朝枝・鈴木昌子・一木静雄・
鈴木恵門・鈴木健次・一木均・一木恵子・一木弘亮・影山佐知子・山内能文・鈴木隆允・神谷紀枝・袴田裕美・村木節子・佐原光正・相馬美恵子・鈴木和代・阿部万寿・小池ひろみ・島節子・
大石喜代子・伊藤紀子・松野うた子・藤本閏子・大石ゆみ子・内藤邦子・楠山一枝・石原寿子・
鈴木末子・赤堀とみえ・鈴木敏夫・平山喜志江・山田・河内会長・市川健悟・田中寛・伊藤久美子・熊岡邑子・日比野清・矢島・伊藤米子・フラワーショップ渡辺・山口・亀高・並木康子・森洋子・三輪とし子・平川みよ子・内山賢次・中村酒店・古橋美智子・中山照夫・板鼻・小倉美智子・
山口祐子・能勢陽子・藤江有二・磯部育夫・居酒屋ちんちら・パレ・寿し半・松野建築・林和男・日本盲人会連合・主婦の店有玉店・川越利信・中安理恵・細川宗衛・大胡田妙子・永井徹・
遠州信用金庫有玉支店・浜松信用金庫有玉支店・
サークルK有玉店・二橋照通・稲葉昌子・
浜松元城教会婦人会・叶カ活創庫・石川勝美・
潟Rックス・ボーイスカウト浜松東地区・
山本水平商店・積志郵便局・清水銀行有玉支店
以上 順不同 敬称略
今年もウイズを
よろしくね!
ウイズレター号外
ウイズ開所一周年記念
シャンテコンサートへのお誘い
多くの皆様のご支援でもうすぐウイズ開所から一年となります。
「すべてのバリアを取りのぞけ!!」 をテーマに、
大阪から“手話ロックグループシャンテ”と、その仲間達が応援に来ます。
視覚・聴覚・その他の障害の壁を取り除き、共に歌声を楽しんで下さい。
みんなで一緒に、ウイズの1才の誕生日を祝って下さい。
そして、ウイズのこれからにエネルギーを与えて下さい。
沢山、たくさんのお友達を誘って1997年3月2日(日)にフォルテホールへ!!
日 時:1997年3月2日(日) PM6:00開場 PM6:30開演
場 所:浜松駅前 フォルテホール
チケット:3,000円(前売2,500円) 全席自由
※聴覚障害の方、または必要な方にはゴム風船をさしあげます。
シャンテとその仲間紹介
「シャンテ」とは歌声の意。1980年に大阪市立盲学校卒業生3名で結成。1993年手話ロックボーカル、 山本智子が加入し、 また桑名正博の応援を得て、 全国でパワフルに演奏活動を続ける。
1996年7月テイチクレコードよりプロデビュー
メンバー
熊 野 伸 一 ベース&ボーカル
スキューバ ・ スカイダイビングからCATVのDJまでこなす、 無謀とも思える視障者で鍼灸師。
山 本 智 子 手話ロックボーカル
たぶん世界初の手話ロックボーカル。本職は一流企業のOL。
新 田 裕 志 ボーカル&ギター
シャンテの曲は全て彼の作曲。病院では「歌の上手な先生」と言われる。理学療法士。
井 口 信 明 ドラムス
クロスカントリーや柔道、水泳もするスポーツマン。奈良の病院で理学療法士をしている。
発 行:ウイズを支える会
〒431-31 静岡県浜松市半田町 104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 3 1997.07.01
みなさんの応援
ありがとう
ございました!
開所一周年記念
シャンテコンサート
ウイズ2年目に期待
浜松盲人福祉連合会会長
ウイズ運営委員 中 村 光 男
授産所「ウイズ」が誕生して早一年余り。
開所式には私も出席させて頂きましたが、県内は勿論のこと遠く関東、関西からも予想を遥かに上回る多くの出席者があり、改めて斯波所長の交友関係の広さを見た思いでした。
障害者のための授産施設は、各地にかなりみられるが、視覚障害者のための授産施設となるとかなり珍しく、しかも我々の視障の目の代わりとして日常離すことができない白杖を視覚障害者自身が作ろうという斯波所長のでかい、でかい夢に、周りの期待も、おのずから大きくなろうというものです。ただ開所当初から少し心配していたのが通所者の確保という点です。
盲人の新職業開拓という言葉を耳にして、もうかなり久しくなりますが、昔はにわとりを飼ったり、次にピアノの調律、電話の交換手、そして最近は、パソコンの普及により、プログラマーや点字ワープロを使用しての一般事務職への進出……しかしこれらも全体からみればほんのわずかなもので、今でも盲学校は、按摩・鍼・灸の専門学校であります。そしてこれまで盲人の適職といわれてきた三療業も晴眼者に圧迫され、開業もだんだんと大変になってきました。こうした状況の中、授産所にかける期待はますます大きくなっていくと思います。
「ウイズ」も初年度はあちこちアピールする意味もあってかなり多彩に動いたようですが、二年目を迎え、これからは、本業の授産所の仕事に専念し、通所者にとっても指導員の方にとっても少しでも、利益のあがる方向にもっていかなければならないと思います。
今後の発展をいのります。
シャンテコンサートにご協力下さった皆さんアリガトウ!
コンサート会場に入りきれず帰られた方々ゴメンナサイ!
Special Thanks!!
聖隷介護福祉専門学校
東海福祉専門学校
誠心中・高校
西遠女子学園
手話通訳の高橋節さん
小規模授産所の皆さん
会場整理のお手伝いの皆さん
チケット販売をお手伝い下さった皆さん
ウイズとウナギ
一周年記念シャンテコンサートに招かれて
ニューヨーク在住全盲ミュージシャン 加 納 洋
浜松と言えば、ウナギ。ウナギと言えば、私、加納洋の大好物であります。ウイズの斯波さんから、今年3月2日のコンサートの出演依頼があった時、最初に私の脳裏に浮かんだのは、おいしいウナギが食べられるという事でありました。コンサートの当日、昼食に早速、ウナギを食べて満足。その後、コンサート会場に行き、リハーサルを終え、楽屋に戻ると、夕食もウナギでありました。仕事をする前からこんなに幸せな気分になる事はあまりない事です。もう、これだけで、浜松っていい所だ。斯波さんを初め、ウイズの皆さんが大好きになってしまいました。冗談はともかく、素晴らしく感動的なコンサートに出演させて頂き、ウイズの皆さんに心から感謝しています。本当にありがとうございました。シャンテの皆さんの、一生懸命で楽しいステージも素晴らしかったし、お客さんも満員で大成功。打ち上げも楽しかった。私の楽屋担当の女性も素敵な人でした。これに美味しいウナギとくれば、幸せで何もいう事はありません。あっ、いけない、また話が落ちましたね。ここで、ちょっと真面目な話もしましょう。何よりも感動したのは、斯波さんの情熱と優しさ。これはコンサートにも現れていたし、斯波さんからウイズを設立するまでの事や、運営をしていく苦労など、いろんな話を聞いていただけに、より、コンサートの大成功は私にとっても非常に嬉しい事でした。私の様なミュージシャンは、自分の世界に入りすぎてエゴになりがち。音楽を通して、人に喜びを与えたいなんていっても、所詮は自己満足に過ぎない人も多い。私も若い時はそんな人間であった様な気がします。でも、田舎から上京し、知らない土地で仕事を始めたり、ニューヨークで暮らし初めて多くの人にお世話になっていくうちに、人の優しさ、人への感謝、また、自分も人の為に行動していく事の大切さを学ぶことができた様な気がします。人から学び、人の為に生きる事が自分を大きくもするし、幸せにもなれる。ちょっと話がマジかな?ついでにもう一言言わせてもらえば、斯波さんがコンサートの初めの挨拶で、こんな事を言われていた事を覚えています。「ヘルプが必要な人は、隣の方に気軽に声を懸けて下さい。また、声を懸けられた方も気軽に手を貸してあげて下さい。」と。このような、人と人の触れ合いが、バリア・フリーの世界を作る為には最も大切な事だと思います。障害者を保護する為の法律や制度、技術開発の発展で、障害者に仕事のチャンスを増やしていく。こういう事も必要ではありますが、でも、もっと大切なのは、人と人が理解し合い、認め合おうと努力する事です。つまり障害者も健常者も人間として、触れ合い、語り合い、共に何かをしたり、手を借りたり、貸したりという事です。バリアがあるのは、障害者、健常者という関係だけでなく、人種間の問題にもいえる事です。例えば、人権保護の運動も法律も必要でしょう。でも、お互いに触れ合い、理解し、認め合おうという努力をしなければ、人種差別の問題もなくならないでしょう。そういう意味で斯波さんがコンサートの前に言われた事は、障害者問題、人種差別の問題を語る時、一番重要視すべきではないでしょうか。
ウイズの様な施設を運営する斯波さんは、僕が想像する以上に大変な御苦労があると思います。素敵な奥様の協力がなければ、もっと大変かもしれない。でも斯波さん御夫妻やウイズの皆さんには、多くの素晴らしい仲間がいます。私、加納洋もニューヨークの地で素晴らしい仲間を沢山つくっていきます。将来、浜松と言えば、ウイズ、ウイズと言えば、僕らの素敵な仲間がいる、と言われる様になると確信している私であります。
行った人だけ、得をした“シャンテ”のコンサート 金 澤 智 子
3月2日、日曜日。サークルの仲間達と一緒に午前中から掛川へ行ってきました。「耳の日文化まつり」に参加するためです。そして、「耳の日文化まつり」を充分楽しんだ後、今度は浜松へ。午後6時半から始まる手話ロックボーカル“シャンテ”のコンサートに行くためです。
全席、自由席だったので、早めに行って並ぶ事にしたのです。
幸い、私達は、前の方の良い席を確保出来ましたが、周りを見回してビックリ!!決して広い会場ではありませんでしたが、ぎっしりと人が詰まっていて、席がなく立っている人も沢山いました。
さて、私達はどんなコンサートをしてくれるのかと、ドキドキ、ワクワクしながら、会場に入る前に受付で貰った風船をふくらませて待っていました。この風船は、胸に抱える事によって、振動で音を感じる為の物で、全員に配られました。
さあ、いよいよコンサートの開始です。いきなり、迫力のある音が耳と胸(風船を抱いているので)に響きました。ほとんどの人が知っている、「上を向いて歩こう」の曲です。ロック調に編曲されていて、楽しい事、楽しい事…。
全盲の熊野伸一さんがベースを弾きながら歌い、そのすぐ隣で熊野さんの歌に合わせて、山本智子さんが手話で一緒に歌うのです。
もう、最初から感激、感動のし通しで、私達は舞台に釘づけでした。もちろん、手も動かし、リズムもとりながら…。
オリジナル曲もとても良かったのですが、「ひみつのアッコちゃん」や「サザエさん」など、楽しくなるような歌も沢山あって、私達も一緒に参加できたコンサートでした。「すごく良かったね」「こんなに感動したのは久しぶり」「また行きたいね」「コンサートがこんなに楽しいものだなんて…」
コンサートが終わった後、みんなで興奮しながら語り合いました。
この日、一緒に“シャンテ”のコンサートに行った仲間達と不思議な連帯感(初めて会った人もいたのだけど)に包まれたのは、きっと私だけではないと思います。
私はすごく嬉しかったのです。聞こえない友達と一緒に音楽を、コンサートを楽しめた事が。本当に心から感動しています。今もまだ…。
少しだけ又、みんなとの心の距離が近くなったような気がした。
とても素敵な一日でした。
“シャンテ”のメンバーに……「ありがとうs」
お便りありがとう御座居ました。
小さな庭の花たちに春を感じるこの頃 先日の“シャンテ”コンサートに春と同じ暖かさとやわらかさと素直さと明るさといっぱいいっぱい元気をいただきました。久し振りの感動。手話も体験できました。また手話というものの気持ちの伝わりを初めて感じました。
またこんな機会を希望してます。
ウイズの皆さんもきっと明るく楽しい心やさしい人達の集まりと思います。
現実は大変なことばかり。
でも前向きに生きていきましょう。
私も今そんな気持ちでいます。
ありがとうございました。
木下明美(母)・直美(娘)
「うまい!」思わず口ばしる。
音声のよさ、洗練された歌いぶり、弾きがたりながら表現のすばらしさ!「さすがはニューヨーク…」と、つぶやいてしまう。これが加納洋さんの第一声なのだ。
私達ウイズの者は満員の聴衆に少しでも席をあけるため演奏会場からでなければならなかった。私は心をうしろに残しながら歩いた。そして、閉ざされたドアの隙間から流れてくる洋さんの歌をひたすら楽しんだ。
歌詞はほとんど聞き取れず、声もそれほど強くは届かないけれど、それでも耳と心はステージ近くにあったのだ。
日頃はロックなど、あまり好きではないのだが、この時ばかりは、心よい感動に浸ることができたのである。 相 原 夏 江
先日はシャンテのコンサートご苦労様でした。
たくさんの仲間が集まってくれて良かったですね。
コンサートに行けて本当に良かったと思いました。
ロックバンドというものを生で初めて見たのですが、そのエネルギーに圧倒されました。こういう音楽表現もあったんだなぁと再認識しました。
ボーカルのくまの?さんだっけ、15才で失明して、音楽に目覚めて33才という人。音楽に対する厳しい気持ちがなければ、これほどのところまでは到達できなかったと思いました。手話の山本智子さんも良かった。
なんだか体がウキウキ踊り出しそうな気持ちです。 やってる本人も楽しくて、 聞いてる私たちも楽しくなる、 これがロックかぁ〜。
会場に来ていたたくさんの障害者の方々、本当に楽しそうでした。あっと言う間の2時間が過ぎ、あたたかい気持ちで家路につくことができました。
今後もよろしく。 1997. 3. 4 中 山 清 彦
“読売巨人軍”にファンレターを出しました!
LOOK!
仕事のあい間に
巨人軍へのラブレターを書く山本修君
ジャイアンツのユニフォームを着て仕事
そうしたら…
お返事が来たのですっ!
ウイズに入所して 山 本 修
ウイズに入所させてもらい、早いもので2ヶ月たちました。
毎日うれしい事に斯波さんに送り迎えして頂いております。
ウイズとは外国語で(みんなで一緒に)ということだそうです。
その通り、ウイズの一日はミーティングから始まり、白杖づくり、印刷のお手伝い、点字の勉強、天気の良い日は、畑に行ったり、散歩も有ります。
僕はウイズに入所して良かったと思います。どうしてかと言うと、視覚障害者に欠かせない点字の勉強が出来るチャンスがあったということです。
だから一日も早く間違いのない、パーキンスを使いこなせるように教えてもらい、頑張るつもりです。苦しさを感じる時がないためか一日過ぎるのがとても早く感じ、もう終わりかと思う時が有ります。視覚障害者同志が行動する時は、声をかけ合うため、ぶつかるような事は有りません。この2ヶ月間で、バイオリンのコンサートを聴きに行ったり、地域交流コンサートなどありました。まだまだ色々な行事があると聞いて居ります。積極的に参加し、又、一生懸命働き、将来、自分のためになる事、又、良い先輩になれるよう頑張りたいと思います。
ウイズは楽しいところです。
ウイズ
農園だより
2月7日
初生小学校
マガジンクラブの
みなさんと
麦ふみをしました。
H8/12/20 畑の草取り→うねづくり→麦の種播き
H9/ 1/ 1 麦発芽
2/ 7 初生小の子供達と麦むみ(麦押さえ)
4/24 ジャガイモ植えつけ
5/ 7 麦刈り→即販売
6/10 ジャガイモ収穫
7月現在 トマト・ナス・キューリ・ピーマン・
シシトウ・サツマイモ・エダマメ・
ピーナッツ等々成育中
土地と技術指導〜半田町の力強い応援団
久米満大・喬枝さんご夫妻
たくさんの苗を提供して下さった
“グリーンフル”
小池ひろみさんのおばあちゃん・ちゑさん(96才)
永年使ったくわや農機具をプレゼント
となりの畑のおばあちゃん
いつもニコニコと「ヨクやるノー!」と声援
ョ 感謝!! ありがとうございますっ! ョ
報告とお願い
ウイズを支える会会長
島 津 祐 策
ウイズも開所二年目に入りました。
一年間、ウイズの歩みに協力しながら生きていて、仕事が出来るということが、何にも勝る幸せであると、つくづく感じさせられました。
この一年ウイズに通ってこられる皆さんは、生き生きと仕事に取り組んでおられます。今年度からは、新しく二名の方が入られて意欲的に働いておられます。
支える会では、昨年度「シャンテコンサート」をはじめ「地域交流会」や「ウイズレターの発行」など、ウイズの年間事業の手助けをしてまいりました。又、資金面で皆様のご協力により、赤字のでない収支決算になりました。
今年度以後は、資金不足が最大の悩みとなるでしょう。支える会としましては、一人でも多くの会員を増やして、ご協力をお願いしたいと思います。
二ヵ月に一度、奇数の月に役員会を開いておりますので、ウイズに対するアドバイスや、ご意見を是非共お聞かせ下さるようお願いいたします。
「ブツブツ」でなく、
ハーモニー ウイズ施設長 斯 波 千 秋
「みんなでいっしょに!」をスローガンにスタートした「ウイズ」が、ようやく一周年を迎えることができました。アッという間の一年でした。
笑いあり、涙あり、時には心ならずも怒ってしまったこともありました。みんなでいっしょに手探りの一年でした。ウイズを支える会の皆さんをはじめ、実に多くのボランティアの方々、そして全国からの応援の声で、なんとか運営も順調に行きつつあります。
本当にありがとうございました。これからも息の永いご支援をお願い致します。
さて、私達の生きている社会には、いろいろな「これは何だ?」「これはおかしい!」と思う問題が数多くあります。
例えば、道を歩けば、道路の真中によく電柱が立っています。当然人が歩けば邪魔になります。とりわけ、車イス使用者や視覚障害者にとっては大きな障害となるわけです。しかし、身に障害を持たない人は、自然にこの障害物を避けて歩きます。ほとんどの人が何も思わずに通り過ぎ、何人かが「邪魔だな!」と心で思うでしょう。車イスは通れませんので、車道に下り、風を切って通り過ぎる車に恐怖を感じながら、命がけで「歩く」か、または通行を諦めてしまいます。
障害者とは「障害を感じることのできる人」であり、「障害を知る人」なのですね。この障害を知り「これはおかしい!」と言える人がいて、初めて「おかしなこと」を「おかしくないこと」に変えることができるのです。
障害を持っているだけで、街を自由に歩けず、行きたい所へ自由に行けないということは、厳しく言えば「障害者差別」になるのではないでしょうか。もっと厳しく言えば、基本的人権に関わることなのです。
日本の人は、我慢強い人達と諦めのいい人が多く、社会の「おかしなこと」に言葉で訴える人が少ないと思うのです。「ブツブツ」と言う人は多いのですが。「ブツブツ」だけでは社会は変わりません。「障害を体感できる人達」が、行政や社会に優しく訴えることで、そうとうの障害を取り除くことができるはずです。
私達のウイズの仲間をはじめとする「障害を体感できる人達」が、ブツブツと文句を言うだけでなく、はっきりと論理的に社会へ訴えることのできる市民になって欲しいと思うのです。
今行政は、市民の声を聞く態勢を(少しは)持っています。
訴えると言う事は、行政と戦うのではなく、共に考え、共に解決の方策を生み出すという考え方が大切なのです。それが市民と行政とのハーモニーなのです。ブツブツでなく、みんなのハーモニーで住み易い街をみんなで創ろうではありませんか。 END
友人、ウイズ、そして私 舩 川 伸 夫
私が、ウイズを知ったきっかけは友人から送られてきた一通の封書だった。中には小規模授産所の案内状が入っていた。封書が届くのを待っていたかのように電話があり、ウイズに行くことを進めてくれたが今更という気持ちもあって言葉を濁して電話を切った。
何週間目にか他の友人から電話があり、ウイズの所長さんと会う段取りができたので三人で、話し合いをしようと誘われ会いにいった。まず、名前を紹介してそれが終わると、すぐ歩きかたの手ほどきをしてくれた。その時、この所長さんなら私を一人で歩けるようにしてくれると直感した。
何日かたって友人が家にきて、
「今日仕事の途中にウイズへ寄ってみた。皆が私を歓迎してくれて楽しい時間を過ごしてきた。一度ウイズへ顔を出してみるといいよ。きっとすぐ仲間入りできるよ。」そんな友人の言葉を聞いて、妻と二人でウイズへ行ってみた。すると、所長さんが出迎えてくれ仲間達をひとりひとり紹介してくれた。皆楽しそうに話しながら仕事をしていた。とても人生半ばにして失明した人達とは思えないほど明るい。正直言って、私自身ここに来るまでは、少々不安だったが皆と話しているうちすっかり打ち解けて仲良くなった。
四月からはウイズの仲間入りさせてもらうのを楽しみにしながら帰った。
今までは、杖の使い方も、歩き方も、自己流だったので歩くことがとてもこわかったが、ウイズに入ってからは所長さんの指導のもと杖の使い方や、歩き方を教わりだいぶ上達してきた。
この分で行くともうすぐ一人でどこへでも行けそうな気がする。
来春は、昔歩いたハイキングコースをもう一度歩きたい。
21世紀への夢 上 野 俊 彦
私上野は、昭和10年生まれ、昨年60の大台に入りました。
10年前働きすぎだと自分では思っておりますが、脳梗塞で倒れ8年前から自宅にてリハビリ生活中の者です。
昨年60代に入った年、斯波さんから開所計画のお話を聞き賛同して入所させていただきましたが10年来毎日ある目的に向かって出掛けるというパターンが、まったくなかったものですから、5月病にかかり5月のある朝突然めまいをおこして倒れ、数日入院することになってしまいました。それで、ドクターストップということで、それ以来1年間休んでおりましたが、金曜日の英会話教室に通っておりましたので、ウイズの皆さんの活動状況をときおり耳にして多少自分の身体の不甲斐なさにいらだちを覚えておりましたところ、1年休んだので、無理のない程度で通所の再開はどうかというお話がありましたので、週1回、火曜日だけということで、又今年5月からお世話になっております。
このような状態ですので、1年に1日づつふやして、2001年には、4、5日連続の通所ができるような身体になりたいと願っております。
次に第2の夢として、21世紀の万博が愛知で行われるそうですが、世の中はとかく健常者中心であると感じられるのです。そこで、21世紀の万博は、障害者も共に参加することができデザインも従来の土建型ではなく、新しいものを考えるべきではないかと思います。
第3の夢としては、この授産所ウイズが障害者中心に自主的に運営できるように願うものです。自分も自主参加するためには、自分のもっているハードルをいくつもこえる必要があると思い、そのためにもまず、ウイズにあるコンピューターの設備を自由に使えることができるように、パソコンの訓練中です。
我々障害者もコンピューターという強い味方を友にして、一般社会に自立参加ができるようになりたいと思います。
ウイズは
こんなことをやっています
ウイズ活動報告 平成9年1月〜7月
1/ 1 ウイズ農園 麦発芽
6 作業開始
10 Coxバザール参加
30 浜松盲学校新任教師研修/2名
30〜2/1 身障連研修会(熱海)
2 西部小授連研修会(村櫛)
7 初生小学校マガジンクラブ交流・麦ふみ/15名
8 聖隷病院眼科職員研修/7名
18 竜禅寺小学校講演/しば・戸塚
20 聖隷病院中途視障者訓練教室見学/20名
23 県ボランティアフェスティバル西部参加:県社協事業
28〜3/1 小授連研修(御前崎)
2 ウイズ開所一周年記念シャンテコンサート
(フォルテホール)
6〜7 JICA国際協力事業団研修/7ヶ国7名・コーディネーター4名
12 栃木盲学校教師見学/2名
30 ウイズ運営委員会
4/ 7 2年目スタート/2名新加入
19 TV静岡・ドキュメンタリー
「メイド イン ウイズ」放映 “全国放映!!”
ウイズを支える会総会(浜松市福祉文化会館)
5/19 有玉小学校交流/13名
23 ダニエル・コビアルカ コンサート(竜洋・なぎの木会館)
27 ウイズ役員会
6/ 1 街づくりフォーラム参加(浜松市福祉文化会館ホール)
3 浜岡町社協見学/5名
6/ 5 小授連総会(県総合福祉会館)
6 積志中学校交流/12名
7 地域交流会コンサート
9 有玉小学校交流会/10名
11 健康診断(やすだ医院)
17 ウイズレターVol.。編集会議
23 岡崎盲学校PTA見学/10名
28 西部小授連「GENKI!元気!ロックコンサート」(フォルテホール)
7/ 3 積志中学校交流/10名
全国視障児(者)親の会見学/7名
4 初生小学校交流 12名
7 名古屋盲学校PTA見学/7名
8 ウイズレクリエーション(くんまの里)
15 浜松盲学校新任教師研修/3名
22 ウイズ役員会
26 JR駅・アクトシティー体験講座
これからの予定
8/ 3〜 9 全国白杖づくり体験合宿
8/ 9〜24 夏休み
8/21〜23 全国盲ろう者大会(東京)
23 JR駅・アクトシティー体験講座
9/12 西部小授連 ふれあい交流会
(発達医療福祉センター)
23 ウイズ役員会
「障害者授産所ウイズ」を支える会
平成 8 年度 会計報告
平成 9 年 3 月31日
収入の部
科 目
会費
寄付金
雑収入
事業収入
計
金 額
384,000
1,569,930
353
504,912
2,459,195
備 考
1,000円×384名
利 息
支出の部
科 目
事務費
事業費
助成金
計
金 額
142,296
420,341
704,912
1,267,549
備 考
印刷文具68,413 慶弔費18,000
通信費52,020 その他 3,863
開所式関連162,841
設備費 257,500
ウイズ不足分
総収入額 2,459,195
総支出額 1,267,549
残 高 1,191,646
残高1,191,646円は次年度へ繰り越します。
以上ご報告致します。
ウイズを支える会 会計
松 井 章
平成 9 年 4 月14日に、上記報告書にもとづき、
出納簿、預金通帳の監査をした結果、相異なく、
適正な会計と認めます。
ウイズを支える会 会計監査
日 吉 雅 朝
大 屋 智 代
with
1
いろんな盲人用具の製作!
○ウイズの主力製品―――――白杖づくり
○バリアフリー製品の代表――晴盲両用“将棋盤・トランプ・花札づくり“”
with
2
世の中に点字を広めよう!
○点字入り名刺の製作
○楽器博物館等の案内書を点字化
○レストランメニューの点字化
with
3
その他・みんなで作るもの!
○クリスマスリース――自然の材料で
○ラベンダーのポプリと入浴剤
○カラフルハンガー
○ドライフラワー―――麦・ガマの穂等
with
4
なんでも仕事にしますっ!
ウイズでは
こんな仕事をやってるンだ
わんッ!
取扱ビデオ・書籍
ビデオテープ
ヨ手話ロックバンド 「シャンテ」 オリジナルビデオ
ヨ「シャンテ コンサート イン ハママツ」 ビデオ
ヨTV静岡製作
視覚障害者授産所ウイズの1年
「メイドイン・ウイズ」 のビデオ
書籍
ヨ「わたしは盲導犬イエラ」
日比野イエラ著/日比野清監修
各ビデオテープ・書籍についての
お問い合わせは ウイズまで
寄付者・協力者一覧
ご協力ありがとうございました!
平成9年1月〜平成9年6月
大塚隆一・大塚八枝子・野口規江・亀田美津子・松下信雄・舩木篤也・小沢明美・平川召八・大澤愛子・荒井京子・野村弘子・片山由紀・関西盲人ホーム・山口規子・小沢恒二・阿部潤子・舩木幸子・高橋節・大石光義・大石佳子・大石裕章・大石吾郎・大石亜矢子・古沢みや・村木弘子・小杉幹已・鈴木和・中畑義枝・鈴木トミ子・江間つる子・鈴木康夫・鈴木龍雄・相馬みえ子・山下則子・長津澄枝・大村陽子・森順子・嘉代迪子・藤井清・神谷早智子・古川光子・喫茶メリア・松永信枝・廣岡武・村木節子・島津祐策・瀧島美恵子・浪川光代・中村光夫・渡仲豊二・神田和代・小池みゑ子・加納洋・山崎三郎・舩川伸夫・内山忍・日比野清・奥田頼春・伊藤圭子・杉山升美・嵩山あけみ・山本文章・山本明子・山本有美・山本智・馬塚志保子・宮谷百合子・中村光男・中村いさ子・原實・高木ひで子・大橋義一・本田康子・早川真澄・川上美代子・井上三智恵・永田やす・岸敏子・八木健次・大塚米子・島津衛・野末昌吾・根本孝房・根本よし子・飯尾いづみ・仲井政雄・保科和子・松下直司・松下勝美・磯部育夫・杉山桂子・落合渡・神崎医院・犬塚友起子・風樹・大石かを子・福岡光明園・鈴木和行・松本一男・鈴木晴美・浅野信子・国本順子・山本まゆみ・鈴木房江・三好好子・廣瀬賢子・成清弘子・大西眼科(大西力)・金山実知代・名切健・萩原善次郎・上野俊彦・宮崎貞夫・遠藤隆久・相川智慧子・相原夏江・青島富美枝・縣衣子・赤嶺正雄・赤嶺喜代子・伊熊牧治・池田直子・池田智子・石川勝美・市川きよ子・市川健悟・市川まり子・一木均・一木恵子・一木弘亮・伊藤節子・伊藤良策・伊藤茂寿・伊藤定善・伊藤民子・伊藤米子・井上利一・今江益・今村怜子・上島浄志・上島和子・上田正治・上林富子・内田美代子・内山賢治・江間克弥・遠藤達子・大石よね・大石由美子・大石喜代子・大須賀貞夫・大須賀金雄・大屋智代・岡井千春・岡田すみ子・小倉豊・小沢節子・小澤優・小澤康子・小頼玉恵・神谷紀枝・河合明・川崎一弘・木俣順子・国松秀行・久米満大・久米喬枝・幸田とみ・小島純郎・小杉直行・小西安子・古山潤・佐藤三四二・佐藤元美・佐怒賀皐月・柴田文雄・柴田和恵・島節子・島雅代・島津佐代子・新村政子・杉浦悦子・杉浦宏江・杉保明・杉山雅章・鈴木恵門・鈴木健次・鈴木利幸・鈴木勝二・鈴木修一・鈴木淑子・鈴木計子・鈴木章江・鈴木利勝・鈴木久代・須山忠好・関多美子・高須資皓・高田裕一・高田秀麗・高橋理・高畑葉都子・高林まさ・武井陽一・竹内龍幸・武田益枝・立花則彰・田中寛・田村徳子・樽本たえ子・土屋みち子・鶴田好見・鶴見保幸・寺田絹枝・寺田武・戸塚辰永・飛山潮子・中王子みのり・中村和子・中村久代・中村美恵子・中村一善・中村岩子・中谷知江子・中安理恵・中山武房・夏目政登・夏目享子・萩原初江・服部末守・服部浩二・原田美穂子・日置美恵子・日吉雅朝・平山喜志江・藤沢和子・藤田睦夫・藤原良雄・藤原末子・藤松庄太郎・太箸薫・吉山やす子・細川宗衛・松井一彦・松井章・松井敬子・松井亮・松浦幸代・馬塚貞男・マツダクリニック(謫c功)・松本康夫・松本かつゑ・水沼孝・水沼陽子・水野てる・溝口正・宮崎あい・宮谷亥助・三輪とし子・村松幸治・森洋子・森順子・家込久志・安岡敏子・やすだ医院(保田芳伸)・安松和男・山本直子・吉田幸子・渡辺紀子・真下博治・飯田光世・澤田真理子・中村春美・千代元子・坂口定吉・島村博夫・毛涯弘子・金子文子・安立朝子・板鼻鈴子・青島甚一・浜井卓男・伊藤悦男・藤江一成・藤江有二・高橋けい子・東京ヘレンケラー協会・JBS日本福祉放送・大庭荘一・鰹ャ林鉄工所(小林博紀)・内海電機梶i兼田祐輔)・宮原満州男・宮原寿子・渥美秀・牧田紀子・浪川光代・久木崎貞男・市川恵美・杉山桂子・斯波千秋・斯波恵子・鈴木江美子・平野啓二・鈴木和代・鈴木栄重・浜松盲人福祉連合会・レストラン亜沙・千原光子・中山清彦・鶴見美砂子・内山悦子・堀井文子・須山訓子・吉田金男・小池ひろみ・小池ちゑ・田辺洋子・阿部ます・村木武・タケムラ写植
以上 順不同 敬称略
点字入り名刺について
この度は点字入り名刺をご用命いただきありがとうございました。
この名刺は、視覚障害者の方々にお役に立つのみならず、点字という指で読む「触覚文字」の存在を世の中の人々に知っていただき、公文書をはじめ少なくとも公共施設の案内書や説明書に、あたり前に点字が利用される様にしていただく為の、一つの手段と考えています。
名刺のふちの カットマークを左手前にすると、あなたの正面を示します。
相手に手渡す時には、右向う側にカットマークを持って行き、両手でお渡し下さい。エチケットです。
あなたの点字入り名刺は、きっと強い印象を与えてくれます。
またのご用命をお待ちしています。
障害者授産所ウイズ
〒431-31 浜 松 市 半 田 町 1 0 4 - 3
Tel&Fax 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
ラベンダーの利用法
@ポプリを玄関・居間・トイレ等に置くだけで、
爽やかな草原の香りが楽しめます。心を静かにします。
A枕元に置けば、静かな眠りの世界へ……
Bポプリ2袋をおなべに入れ1000cc位のお水 から煮出して下さい。
その煮汁をお風呂のお湯に混ぜるだけで、ラベンダー温泉になります。
翌朝のお肌の違いに驚かれることでしょう。
続けてご使用ください。
ラベンダーポプリ 1袋 200円
ラベンダー温泉ポプリ 2袋 400円
障害者授産所ウイズ
〒431-31 浜 松 市 半 田 町 1 0 4 - 3
Tel&Fax 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
発 行:ウイズを支える会
〒431-31 静岡県浜松市半田町 104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 4 1998.02.01
ウイズチャリティーバザー
ご協力
ありがとう
ございました!
1997. 11. 9
主婦の店有玉店
枝豆とビール ウイズを支える会 副会長 市 川 健 悟
今夜の我が家の食卓には「ウイズ農園」直送の枝豆がのっている。これが又ビールによくあう。鮮度のよさと程よい甘さ、そして何とも言えない歯応のよさがあいまって、絶妙な味わいを引き出してくれる。
ところで、あれはもう、かれこれ六〜七年前のことになるだろうか?
私と斯波さんを加えた数人の仲間と共に、ジャズの生ピアノを聴きながら一杯と洒落こんでいた。そこで斯波さんが見学してきたばかりのスウェーデンについて話し始めた。スウェーデンと言えば:美しい女性の多い国;と言うイメージを持っている私は、思わず身を乗り出した。しかし、私の期待に反して、彼の口から語られたのは、一人の全盲のおじいさんについての話だった。
そのおじいさんは、何種類もの道具を駆使して一本の白杖をすべて自分の手で仕上げ、そして、それを仕事としていると言うのである。つぶさにその様子を見てきた斯波さんは、自分の杖作りの技術を、興味を持っている盲人に伝えて行くことが出来るのではないか?そしてそれが、私達盲人の新職業になりうるのではないかと思いはじめたそうで、そのための作業所を持ちたいと言う、夢に取りつかれてしまったと言うのである。
心地よい酔いのせいで、私達は、その突拍子もない話にすっかり乗せられてしまい、早速「作業所準備委員会」なるものを発足させた。
斯波さんを中心に、いろいろな方々や組織に呼び掛け、ともかく「準備委員会」はスタートした。しかし、経験者も無く、なにしろ未知のこととていくつもの壁に阻まれ、単に夢を見ただけで終わりそうな危惧を私達は抱いた。ところが、授産所を経営されているある方にお会いできたことがきっかけとなって、事態は急転直下 そして多くの方々からの支援も頂いて、斯波さんの夢は俄かに現実のものとなり、「ウイズ」としての第一歩を踏み出すことになった。
さて、「ウイズ」は斯波さんが当初描いた理想とは多少異なるかも知れないし、又、多くの問題を抱えている事も事実である。しかし、すでに種は蒔かれた。斯波さんの情熱がそれらの種を育て、幾つものハードルをクリアーして「ウイズ」を恵み多き大地に変えていくはずである。
私の家は困ったことに、と言うのは勿論冗談であるが「ウイズ」に近い。なにか私に出来ることがあれば、細く長くかかわって行きたいと思っている。それはさておき、今夜のビールは枝豆に誘われて、いささか量を過ごしてしまったようだ。心地よい睡魔がおそってきた。
「ウイズ農園」ではやがて麦が蒔かれる。その麦を仕入れて、ドライフラワーでも作る夢を今宵は見ることにしよう……。
バザー報告
金額324,832円
ご協力ありがとうございました。
運営費に活用させていただきます。
平成9年11月9日
主婦の店有玉店にて
第7回
全国盲ろう者大会
に参加して
相 原 夏 江
「今晩は」「お久しぶり」「よくいらっしゃいました」
そういう声はこの集まりの全責任をおっておられる小島先生。
今年も私は中安理恵さんといっしょに、斯波さんに運ばれてこの大会に参加することができた。
斯波さんを見るとたちどまって挨拶をしていく人が多い。さすがに彼の顔の広いことを改めて感心しながら開会式の会場にはいる。
総勢400名の熱気が立ちこめていて夏の夕べの暑さをいっそう強くしている。
明日から二日間の学習と話し合い、そしてなによりうれしそうに見える談話室を中心にお互いの意志を伝えあうコミュニケーションの時、が始まるのだ。
静岡大学の講師の肝いりで作られた「指点字練習器」などはこのコミュニケーションにおおいに役立つのではなかろうか。
あまり大勢で私の通訳を受けてくれる人が見つからない。
手話、指文字、口を相手の耳に近づけての音声、その他何種類もの文字や音の飛び交う中でしばらくの時を過ごしていた。通訳をする者も受ける者もどこか緊張して一生懸命な姿が感じられるのであった。
斯波さんが汗だくでようやく私の相手をさがしてくれる。
さあ、いまから私も待っていてくれる彼女の所へ行かなくては。緊張に胸がきゅっとなる。
今年初めての理恵さんはどうしているだろうか。かたくなっているのでは、という思いがちらっと頭をかすめて、そして私は歩き出した。
そこにおられる人たちをかき分けながら……。
ウイズ活動報告(平成 9 年 8 月〜12月)
8/3〜 9 白杖づくり体験合宿(18名参加)
21・22 全国盲ろう者大会(東京日本青年館)
23 JR・アクト車イス白杖体験
25〜29 東海福祉専門学校
田中みずほさん実習
31 福祉まつり(浜松社協・葵西会館)
バザー参加
9/ 1 避難訓練
5〜 6 県小授連研修会(白砂亭)
8 観劇(隣国友好協:米倉斉加年さんのご招待)
(福祉文化会館)
12 県西部授産連合ふれあい交流会
(浜松市発達医療福祉センター)
23 ウイズ拡大役員会
26 お食事会(海平屋)
28 福労協まつり展示販売会(浜松オートレース場)
本田康子さんチャリティーコンサート
(袋井市)
10/3〜 4 半田町秋祭
4 とっておき手作りフェスタ
(アミューズ豊田)
ウイズ役員会
16 ケアハウス東山苑 お月見コンサート
20 浜盲親の会 奉仕活動
23 現況調査(村井・柴山・村松)
30〜11/ 1 共作連セミナー(岐阜市)
31〜11/ 3 coxバザー参加(アクト展示館)
11/ 9 ウイズチャリティーバザー
(主婦の店有玉店)
13 秋の旅行(大井川SLの旅)
15 ウイズレター編集会議
16 浜盲文化祭参加
バザー報告
23 静岡県青少年ボランティアの集い
(静岡市)
24 くるみ作業所20周年記念祝賀会
(グランドホテル浜松)
25 ウイズ役員会
30 かたりべの会利用者交流会
12/19 クリスマス会 地域交流会
・白杖づくり体験合宿
・車イス白杖体験
・お食事会
・秋の旅行
・クリスマス会
エッセイの窓
嬉しい出会い
夏 目 享 子
二つの電車(JRと遠鉄)を乗り継いで、主人が授産所「ウイズ」へ一人で通所しはじめて、早いもので一年半が過ぎました。思えば、白杖を購入したものの一人で外出といったら、家の近くを早朝に散歩するのが精一杯と思っていました。ところが、斯波さんとの出会い。そして前々から計画されていた、授産所 「ウイズ」 の開所。全国的にもはじめてという、誇りある授産所へ斯波さんの心温かい励ましで、 湖西市から通所できる喜び。 毎日充実した日々を過ごせる事を感謝しています。
斯波さんの包容力の大きさ、交友関係の広さにびっくりしました。ウイズの仲間とその家族の方々。ボランティアの方々。地域の方々との嬉しい出会いが数えきれない程あります。この出会いを大切にして、少しでも何かの役に立ちたいと思います。先日、コスモスの花が優しく揺れる秋晴れの体育の日、湖西市のガイドボランティアの方と、豊田佐吉記念館、妙立寺、本興寺へハイキングに行って来ました。浜松と舞阪から友人と知人、盲導犬と一緒のSさんと、みんなで10名です。汗ばむ程の日で、屋外の空気を胸一杯吸って歩く気持ちの良いこと。少し足が痛かったけど、みんな口々に「今日は、とてもよい運動になり楽しかった。」と喜んでいました。ボランティアの方には、「いつでも気軽に声をかけて下さいネ。」と言われ、湖西市も福祉に力を入れて下さり嬉しい事です。今朝も鷲津駅発7時38分の電車へ乗る為に車で駅へ向います。そして私は会社へと急ぎます。鷲津駅から一緒に同行して下さるKさん。帰りの電車では席をとって下さるMさん、多くの方の親切に支えられています。この感謝の気持ちをいつも忘れず、頑張ってまいります。今後もどうぞ、よろしくお願い致します。
(利用者ご家族)
夫婦へんろ旅
水沼 孝&陽子
秋晴れに恵まれた10月下旬、阿波と土佐の一部の四国路を巡る旅に出た。
一番札所霊山寺に立ち、まず巡拝にあたって必要なものを購入、次に巡拝の心得と参拝方法を教えてもらう。この日はそのまま二番、三番と打ち終える。各霊場は夕方五時までのため、あたりも暗くなり、宿坊に泊まることにした。実はこの後もずっと宿坊に泊まることとなるが、精進料理に大広間でのザコ寝を想像していたのとは裏腹に、部屋は個室で、食事も旅館や民宿のものと同様のものがでる。お酒まで飲める。全くといっていいほど暗いイメージがないのに驚く。こんなところにも時の流れを感じる。
四国八十八ヵ所霊場巡りを急に思い立った理由はいくつかあるが、高齢者や障害をおもちの方の旅を仕事柄考える機会が多く、そんなとき『お年寄り=お遍路さん』という安易なイメージが思い浮かんだ。それなら、視覚障害の方や車いすを利用される方などが果たして支障なく巡拝できる環境にあるのかを実際に確かめたかった。今回は三十番札所まで順拝したが、現実は石段の多いところがかなりあり、当初無理かと思われた。ところが札所を重ねるうちに多くの遍路に遇い、その一人ひとりが様々な思いで巡拝している姿を目の当たりにすると、何も決まったスタイルで巡る必要はないことに気がつく。実際に車いすで巡拝の方も石段の下で手を合わせていた。無理をしないで行けるところまで行ってその人に合った巡拝の仕方をすれば、誰もが『お遍路さん』になれることがわかった。
年齢を重ね、元気なうちに一度は八十八ヵ所巡りをしたいと思っている方は多いと聞く。若い人には年寄りくさいと思われがちだが、子供や学生、若いカップルもかなり目についた。明らかに時代は変わってきている。
この春、菜の花が咲く土佐路三十一番札所をめざす。
(ボランティア協力者)
佐鳴湖のこと
岡本眞佐登志
「佐鳴湖」って、ご存じですね。
最近では、ワニ騒動で一時、TVや紙上を賑わしたことで知らない方は少ないと思いますが「行ったことはない」と言う人が多いのではありませんか。
浜松駅より西に直線で僅か4km程の市街地の中にある湖です。南北約2.5km弱、最大幅は700m程、一周およそ7kmの湖ですが本当は湖ではなく二級河川「新川」の膨れた部分で、浜名湖と繋がっており、潮の干満の影響を受け、魚の交流も見られます。
そしてまだまだ、自然がいっぱい残されています。周りは森に囲まれ、季節毎に咲き誇る花木や草花も豊富、鳥も鵜、鷺、鵞鳥、鴨などの大型の鳥類から小鳥までと種類も多く、魚は鮒、鯉、ぼらなど、一年中多くの釣人を集め、最近はルアー釣りブームで、ブラックバスがいると若者が集まっています。しかしルアー釣りの若者のヒットは残念ながらお目にかかったことがありません。
東岸の半分程と西岸は遊歩道も整備され、早朝・夕暮れ時のジョギングや散歩でにぎわいを見せ、木陰にイーゼルを立て写生する人、芝生でお弁当を広げる微笑ましい親子、若い二人連れの散策は、芝生や林の中でも鯉ならぬ恋が釣れるようです。また、漕艇や写生大会、遠足、野点など、多くの人に利用され、上の公園の桜の花見時には徹夜の場所取りが出るほど盛況です。
そうそう、佐鳴湖には人馴れした「三羽の鵞鳥」と「狸」がいます。
鵞鳥は段子川の川口から小藪(貸しボート屋付近)にかけていつも見られます。数年来、三羽のまま。一向に雛の誕生が見られない。サンバ(産婆)だけでは駄目かナ。
狸の一家は西岸の時計塔の少し南で道の西側のブッシュの中から出て来ます。
鵞鳥はいつでも見られますが、狸は夜行性で日の出前か、日没後の薄明かりの時でないと見られません。
でも、見に行く時、何も持たずに行かないで下さい。鵞鳥の「ガー子」はパンが大好き。狸の「ポン太一家」はちょっと贅沢で、ソーセージが好物のようです。
これからの季節は空気も澄み、富士山を眺めるのに最適です。西岸の上の公園への上り口付近の湖岸からパークタウンの方向に、また、入野の橋から医療センターの右側に、雪を頂いた秀麗富士が、運のいい方は眺めることが出来ます。ぜひ、見に来て下さい。
この自然がいっぱい、きれいな佐鳴湖も、周辺の宅地開発が進み、生活排水の流入が増加するにつれ水質汚濁が進み、今や全国河川湖沼で「ワースト2」の有難くない称号を頂いています。また、不法投棄やゴミ・空き缶のポイ捨てもなくなりません。
私は写真で「きれいな佐鳴湖」と人の営みによる「汚れ」の両面を撮っています。
そのありのままを紹介することによって、『佐鳴湖浄化』に少しでも役立てればと思い、これからも撮りつづけていきます。
(指導員)
・佐鳴湖と
鵞鳥の「ガー子」
ウイズへの見学・研修
平成 9 年 8 月〜11月末まで
県内外からウイズは注目されています
ウイズの考え方を全国へ!
見 学
板橋区役所(3名)・関市市役所身体障害者相談員(14名)・岡崎盲学校P.T.A(5名)・奈良盲学校(1名)・岡崎盲学校親の会(8名)・日本盲人社会福祉施設協議会用具部会(6名)・神奈川ライトセンター(3名)・夢コープ(5名)・名古屋視覚障害者協会(7名)・全国視覚障害者親の会(5名)
研 修
東海福祉専門学校・東海文化専門学校・有玉小学校・積志中学校・浜松盲学校・聖隷クリストファ看護大学
※平成9年より見学・研修受入れについて1名当り1,000円の研修資料代をいただくこととなりました。(盲学校を除く)ご了承下さい。
情報は無料では入手できない!!
楽しい実習
実習生の皆さん良い勉強になりましたか?
8月25日〜29日
田中瑞穂さん (東海福祉専門学校)
中安理恵さん (東海福祉専門学校)
各月2〜3回
上田麻友香さん(東海文化専門学校)
相談・問い合せ
皆さん一人で悩まずに、何でも問い合せて下さい。
聖隷病院医療相談室からの相談が多くありました。
ありがとうございます。
医療現場と行政、
そしてウイズのネットワークを作ろう!!
相談件数 32件
(平成9年8月〜12月)
聖隷病院より 7件
県外 6件
他 19件
「ウイズチャリティ演奏会」を開催して
袋井在住 本 田 康 子
一昨年4月、ウイズが開所して、その開所式にお手伝いをしたのが私のウイズとのかかわりの最初でした。
私の琴の師匠が「ウイズを支える会」の会長をしておられますので、だんだんウイズとの関係が深まりました。
盲人の方が必死に作業をしておられるのを見て、自分の日常の努力の足りなさを思い、彼らの、障害を受入れての前向きな姿に、ムチ打たれたような感じを受けました。
今年は私の箏曲開軒20周年に当たるので、お弟子さんの張合いにもなるかと思い、演奏会の計画を立てました。せっかく会を開くのに、何か記念になることをと考えた時、社会のお役にたつ為に、「ウイズへのチャリティ」をと思いました。未熟ではあるけれど、入場料をいただいて、その一部をウイズの為に使っていただく事を考え、お弟子達に相談したところ、そろって賛成してくれたので、一大決心の末、チャリティ演奏会を開くことになりました。師匠をはじめ多ぜいの賛助出演、また姉とその娘も踊りで協力してくれて、盛会裡に終ることが出来ました。入場者も、400人を越えました。(去る9月28日、袋井中央公民館にて)
おかげで、授産所ウイズと養護老人ホーム明和苑に、些少の寄付をする事が出来ました。これも、ひとえに、皆様のご協力のおかげと感謝しています。そして、私一人の力は小さく、何も出来ない事、いかにみんなの協力が必要で大切かという事を学びました。
ウイズ農園だより
いつものお散歩コースで
農園にちょっと寄り道。
作物の育ち具合をみんなで確認して、
草とりです。
作物に「よく育ったネ」と
声をかけると
より美味しくなる!
▲枝まめの収穫
8月 4日 枝まめ収穫その1 −白杖づくり合宿の皆さんと食べました。
タイミングよく、ほんの少しだけ実がつきました。
パーティーのビールのおつまみ、おいしかった!!
9月25日 らっかせい収穫 −少し早すぎました。失敗でした。
10月14日 枝まめ収穫その2 −実がぱんぱんに詰まっていました。
とてもおいしい!半分は売りました。
喫茶風樹さんとお客様、ご協力ありがとうございました。
あまりおいしくて、売るのがもったいなくなり、みんなで
食べてしまいました。
10月15日 さつまいも収穫 −大きいイモから小さいイモまでゴチャゴチャ。
失敗に近いできでした。
みんなで食べてしまいました。
11月 5日 畑起し −イモのツル、枝まめの葉と本体を大地に戻す。
11月21日 麦まき −昨年より1ヶ月早く麦まきをしました。
農業指導員久米さんから「麦まき機」を
お借りする。
均等にきれいに播くことができる。スゴイ!!
11月28日 発芽! −早い。暖かく、雨も多かったからかな?
12月17日 麦ふみ −5cm位に伸びた麦を手と足で押さえる。
強くなれ!強くなれ!
平成9年の農作業は終り
久米さんご夫婦
ご協力ありがとうございます。
会費・寄付者・協力者一覧
ご協力ありがとうございました!
平成9年7月〜平成10年1月
高橋伸幸・伊藤米子・加藤邦彦・夏目龍三・鈴木トミ子・宮村修・水島早苗・奥原昌子・阿部ます・伊藤暢里子・市川健吾・池田直子・田辺明美・岡本光司・岡本節子・大高喜英・鈴木隆夫・鈴木栄重・金山実知代・亀田美津子・月山徹・瀬戸洋平・田中勇・鈴木章江・関多美子・上島動物病院・藤島クリニック・中山清彦・原實・原俊行・原光子・松田清貴・松田尚子・神谷晃尚・小島篤子・永田やす・市川きよ子・小沢節子・和久田八重子・大内三良・松井仁・小池タツエ・小林和彦・鈴木浩介・小澤早苗・伊藤定善・大塚隆・大塚八枝子・大石よね・鈴木恵美代・村木武・加茂三郎・仲井光男・山本文章・渡辺紀子・遠藤達子・山本満喜枝・野末昌吾・鈴木淑子・島津祐策・佐野一美・沖久美子・杉田久・杉保明・大村豊次・中村久代・佐々木春美・斉藤吉男・斉藤イマ子・大浜恵司・大浜淳子・本田徹男・本田寿子・坂口多美子・大橋三恵子・影山佐知子・鈴木昌子・内田稔・風樹・渡辺節子・杉山和子・都築裕美子・佐怒賀皐月・府川洋乃・中山武房・中山孟彦・松山喜美子・高橋節・幸田とみ・斉藤礼子・島八・廣瀬賢子・相川智慧子・高須資皓・山崎玲子・島津衛・井上利一・清野隆一・諏訪勝三・山崎三郎・吉田幸子・池田智子・磯部育夫・縣衣子・小澤康美・森永美智子・小沢明美・伊藤茂寿・松木重樹・渥美秀・小林静子・片山由紀・神谷紀枝・安池澄江・中安理恵・内田幸博・田村徳子・広村暁・根木孝房・ベンジャミン・小沢恒二・伊熊牧治・高畑葉都子・本谷守・安倍基雄・古川光子・三輪とし子・能勢陽子・東野洋子・飯田光世・国松秀行・日比野清・日比野美恵子・日置美恵子・谷津啓子・鈴木利幸・今江益・高橋実・中村一善・高林まさ・藤沢和子・杉山桂子・石川勝美・長谷川勇・樽本たえ子・中山照雄・浪川光代・新見信明・島節子・村木節子・小瀬玉恵・松本一男・藤江一成・春田泰文・松本康夫・木村元志・江間つる子・名切健・マツダ・ペインクリニック・謫c功・椎葉英子・松浦幸代・橋本鍍金工業所・市川恵美・鈴木喜代司・木澤末子・呉屋正恵・二橋照通・河合明・寺田広子・宮原満州男・土屋みち子・森洋子・山中一司・溝口正・浜松聖書集会・平野正雄・長田幸夫・鈴木徹・富田剛一・うなぎの藤田・藤田重喜・小杉幹已・牧田雅代・小塩正行・三好好子・平野定司・牧田紀子・竹田節子・鈴木弘・久米満大・久米喬枝・舩木幸子・岩山光男・袴田文男・須山牧子・根木よ志子・市川太久一・市川美江・狩野益男・鈴木江美子・竹内龍幸・太田喜代・須山忠好・青山春男・安岡敏子・鈴木俊光・浜松市立有玉小学校・成和会ほんだ・本田康子・潟Jネマツ石油・国際文化友好協会静岡支部・藤井幹雄・杉浦宏江・大村京子・恵美三紀子・高橋鷹子・落合禮子・中島まり子・大石馨・村木孝吉・古田民雄・浅田治療院鍼灸接骨院・吉永譲司・今泉和男・大谷医科器材・水野てる・若杉正躬・加藤文子・下奥重望・隣国文化交流協会・金山貞子・中浜良二・鈴木和・桐山啓子・高須誠・増田邦義・静岡市立高校の皆さん・静岡高校の皆さん・橋本悟・新野みち子・渡仲豊二・梅谷拓宣・藤田洋・Ms tutti・西部視覚障害者親の会・浜松信用金庫有玉支店・静岡銀行有玉支店・清水銀行有玉支店・遠州信用金庫積志支店・龍秀院・積志中PTA・半田町アサヒ団地婦人会の皆さん・野島誠治・神谷忠夫・柴田幸次・村瀬マリ子・鈴木勝二・久島祐子・大須賀貞夫・河合二三江・遊湯会・久保田道子・土屋明・上野俊彦・鈴木荘一郎・武井陽一・荒岡倫子・大胡田妙子・中村泰三・豊田恵子・望月守・原田美穂子・地球を守る小さな手の会・徳丸力・徳丸尚子・喫茶メリア・村田陽太郎・日本キリスト浜松元城協会婦人部・宮崎マッサージ・大須賀・鈴木まり子・伊藤みどり・細川勝子・法盛院・グリーンフル・伊藤紀子・平山治療院・やすだ医院・石野義夫・すずや・石山理容院・桑原マロミ・石岡・グリーンフラワーショップ渡辺・川合恵子・平岡サヨ子・赤嶺正雄・坂口貞吉・氏原・井上・大石恭代・木村知子・坪井蓉子・久米真・久米勝人・小平君江・並木康子・荒田・北山末子・芹沢・木俣順子・大石真理子・小倉美智子・小笠原弘子・久米清太郎・久米伊三男・久米彰・岡田良一郎・森正信・三輪勝次・袴田剛・内山圭次郎・三輪やえ子・森伸治・伊藤・松野平八・松野松明・大場洋子・西山・松野うた子・若月・内山文子・沖・細井良高・酒井てるみ・三吉信隆・阿部・橋本武夫・井口ひとみ・共生会杉山・森・堀井・高林直政・高木ひで子・袴田裕美・中村・佐藤・水野・大高・竹村豊・井熊勝平・梶畠・大崎・HMアクティ・半田町自治会の皆さん・有玉西町自治会の皆さん・大石喜代子・大石ゆみ子・中村美恵子・鈴木和代・小池ひろみ・須山訓子・松本恵美子・松本勇貴・潟Rックス 以上 順不同 敬称略
文芸浜松に掲載されたものです
自由題 社会を見つめて
視 野 を 広 げ て
積志中学3年 小 杉 純 世
「みなさんは『WITH』という言葉の意味を知っていますか。」
一年前の体験学習での、斯波さんの質問である。まだ一年生だった私には、分からなかった。(今は分かるけど……。)まわりの人も分からないようで、一瞬、空気が凍ったようだった。斯波さんが、困っている私たちに教えてくれた。
「みんなで一緒に……という意味なんだよ。覚えておいて。」と。
人は、一人一人、みんな違う。足の速い人も、遅い人もいる。背の高い人も、低い人もいる。世界中どこを探してみても、自分と全く同じ人はいないと思う。みんなそれぞれ個性的に違い、そして、みんな尊い命をもっているのだ。どんな障害や個性をもって生まれるかは、「運」かもしれない。しかし、みんな尊い命をもっている仲間たちなのだ。
「障害者」というと、障害がある方という意味でとらえる人が多いと思う。目が見えない方にとっては、信号の色変わりや階段の上り下り、バスや電車の乗り降りなど、世の中で不自由なところがたくさんある。実は、それが「障害」そのものなのだ。また、障害をもった方を、偏見の目で見る人や社会も、「障害」そのものになっているといえるだろう。
「『障害』とは『バリア』であり、それを取り除いて、みんなで共に助け合っていく世の中を作ることが、一番大切な『バリアフリー』なんだよ。」
と、斯波さんは教えてくれた。私は、今までの自分のかたよった見方や考え方が、障害になっているような気がした。しかし、これから自分がどんなことをしたらよいのかが、なんとなく分かったような気がした。
1996年の4月に「障害者授産所ウイズ」が開所した。ここは、目にハンディキャップをもった方たちに仕事を与えるところである。この授産所は、視覚障害者の方たちを中心として活動し、全国では初めてだということを知った。私は、浜松で第一号なんて、すごく誇りに思った。(しかも、こんなに自分の身近なところにあるなんて……。)と、関心を持つようになった。
――あれから一年。今年もまた、体験学習の日が近づいてきた。体験学習とは、積志中学校で行っている全校生徒が、それぞれ自分の選んだ講座で幅広い体験をするものだ。私は、去年の体験学習が終ったとき(来年も、WITHへ行こう。)と思った。なぜかというと、もう一度、盲人の方たちと接してみたいと思ったからだ。理由は、もう一つある。それは、(来年こそ、散歩へ行くときは盲人の方の手をひいて、話をしたりしよう。)と思ったからだ。去年は、盲人の方たちと私たちの人数が合わず、残念ながら私は、友達どおしで組んだ。交代で目をつぶって盲人役をやって散歩をした。その時、私が感じたのは、(盲人の方たちは、周りの音などで、その場の状況を豊かに感じているんだな)ということだった。これも、よい体験だった。
そして、今年。またこの日がきた。斯波さんのなつかしい質問も。
「みなさんは『WITH』という言葉の意味を知っていますか。」
三年生が氏名された。すると、三年生は笑顔ですらすらと答えた。
「みんなで一緒に……。」
私も、今年は自信をもって心の中でつぶやいていた。
「盲人の方のために、お札や電卓・電話・テレフォンカード・横断歩道など多くの工夫がされているね。これが『バリアフリー』だよ。」
と、斯波さんが説明してくれた。そして、斯波さんが言った。
「さあ、外に出て散歩をしよう。今日は、ウイズのみんなが作っている畑まで行ってみましょうか。」
と。いよいよ盲人の方との散歩。私は、去年、二回目の体験学習で点字を教えていただいた相原夏江さんの手をひいて散歩した。馬込川のほとりの道は、梅雨の中休みの晴れ間で暑かった。でも、吹く風が心地よかった。相原さんは、私のことを覚えていてくれた。私が、家が積志駅の近くだと教えると、相原さんは、
「じゃあ、積志駅で道に迷ったら行くかもしれないね。」
と、豊かな笑顔で言った。私は、うれしかった。相原さんの手は、温かかった。私は、これが「WITH」なのかもしれないと思った。相原さんは、私たちが帰るまで「ありがとう。」と何度も言ってくれた。
自分のことしか考えられなかった私が、この機会を通じて、視野を広げることの大切さを知った。自分という一つの扉に閉じこもっていたら周りの環境だって、自分のいる状況だって分からないと思う。他人のことが考えられる人間になりたい。この世の中には、自分と違う人がいるということを分かっていることが大切だと思う。障害をもった方も、人の役に立とうと努力しているのを見習いたい。私たちはあらゆる人の立場になって考えなければならない。困っている人には、優しく手をさしのべて助けてあげたいと思う。視野を広げて……。
発 行:ウイズを支える会
〒431-3124 静岡県浜松市半田町104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 5 1998.07.01
《ウイズの農園》
春の麦刈り
1本1本大切に…… '98.4.20
冬の麦踏み
強くなれ!大きくなれ! '98.1.29〜2.13
随 想 浜松市自治会連合会長
授産所ウイズ運営委員 小 杉 幹 已
それは突然のことでした。明け方より急に胸と背中が猛烈な圧迫感と痛みに襲われ、夜明けを待ち、近くの医院へタクシーで駆け込みました。昨年九月のことでした。医師は気をつかいながら 「軽い心筋梗塞の様ですが、念の為救急車で……」 と浜松医大へ笑顔で送り出してくれました。
医大の医師はテキパキと応急手当をしてくれ、二〜三日様子を見るとのこと。この日から、私の四ヶ月余の闘病生活が始まったのです。
精密検査の為の約一ヶ月の内科入院。そして十月二十日には手術待ちの為一時退院と自宅待機。十一月十二日、いよいよ外科での心臓冠動脈四本のバイパス手術の日です。
朝八時入室。全身麻酔、心臓摘出 (人工肺利用)。そして左足清脈を約七〇センチ摘出等々。室を出たのは六時半との事。約十時間の手術の後、麻酔から覚めたのが翌朝六時半でした。
幽明の境を行ったり来たりしたのですが、三途の渡し賃が少々足りなくて、この世に追い返されたと思っています。
術後の経過も順調で、十二月二十日に無事退院。自宅療養に入りました。特に厳しい寒気の冬は、カゼを引かぬ様に一歩も外へ出ず、またお医者様からは、「三月いっぱいまでは外出禁止」 の厳命を受けていたのですが、世間は放っておいてくれません。少し動ける様になった二月頃より、止むを得ず往復タクシーで数々の会議、四月からは自分で車を運転しての社会復帰となりました。
この四ヶ月、ベッドの上でいろいろな事を考えました。
まず、今までに味わったことのない 「生きる喜び」 「生命の大切さ」 を痛感したことです。形式的に文字や言葉の上で当たり前に思っていたことを改めて実感として真剣に体得したことです。
次は現代医療の想像以上の進歩を目の当たりにして、契驚した事です。昔なら当然あの世に行く人を生き返らせるのですから。
そして忘れられないのは、医師・看護婦さん方の昼夜にわたる献身的なお仕事はなにものにも替え難いものであり、感謝の念がいっぱいです。
医師と医療を信頼し、必ず治るという自らの信念が一番大切であると、闘病生活を省みて悟っているところです。
私も術後、身障者となりました。自治会長・民生委員等の経験を基に、福祉活動の一端のお手伝いができることに喜びを覚えながら、今後も、だれもが住み良い街づくりに一層精進する覚悟です。
福祉のまちづくりとウイズの仲間達
ウイズ施設長 斯 波 千 秋
障害を持つ仲間が街を歩く。電車やバスに乗り、自分の生きたい所へ行く。白い杖を使い、困った時は、通りすがりの人の援助を受け一人で歩く。するとJRの職員、バスの運転手さん、そして行き交う市民が気をつけて、小さな配慮をしてくれる。障害を持つ仲間があたり前に社会へ出て、周囲の人々が自然体で声かけと援助ができる社会、おまけに物理的に環境が整備されてくれば、全ての人達にとって本当に住み易い街―社会となるはずです。
今日も仲間達は、電車やバスを乗り継いで、命がけでウイズへ仕事をする為に通ってくる。
毎日、毎日ウイズへ通所することが「福祉のまちづくり」という大きな仕事をすることになるのです。
県民がみんなで、だれもが生活しやすい社会をつくろうと平成8年4月にウイズ開所と時を同じくして「静岡県福祉のまちづくり条例」が施行されました。あらゆる障害を持つ仲間が、街に出ることによって街づくりの主役になるのです。なぜなら人は必ず年をとります。年をとれば当然、障害者となるのです。障害者は高齢者の先輩となるわけです。障害者は街の中の「障害物」を発見する目を持っているのです。
去る3月24日、ウイズの仲間達の毎日の命がけの活動が認められ静岡県知事より「福祉のまちづくり賞」をいただきました。全国の作業所へ通所している全ての仲間達の代表としてウイズの仲間全員で表彰式に行ってきました。
ウイズのスローガンは「障害者が街へ出ると街が変わる」です。
▲坂本副知事から
支える会副会長 鈴 木 淑 子
四季折々のすばらしい馬込川の風景に魅せられて、ウイズの皆さんと散歩のひとときを楽しんでおります。
自然破壊が叫ばれている時、こんなに人の心をなごませ、安らぎを与えてくれる環境がウイズ周辺にユタカに残っていることに、驚きと感動を覚えています。それに加えて道々で斯波さんの動植物の説明が楽しみを増してくれるのです。ウイズの皆さんもこの豊かさを全身で受けとめ、緊張のほぐれるひとときではないでしょうか。
室内の作業でも、互いに助け合い、仕事を進める工夫など、各々の個性が互いに良い刺激になり、和やかな雰囲気がただよっています。短い時間のボランティアですが、素直な言葉に感動し、やさしさをいただき、心が洗われるような思いがします。
障害をのりこえ、家族や社会の理解と協力、可能性を尊重したこのような温かい受け入れがあってこそ、社会的自立への意欲と自信につながるのだと思います。施設の一層の充実と発展を祈っております。
この度、委員の末席につくことになりました。よろしくご指導下さいますようお願い申し上げます。
第3回アジア・大洋州諸国視覚障害者用支援技術研修(3月6〜7日)
参加国名 : フィジー、 インドネシア、 マレイシア、 ミャンマー、 ネパール、 パプア・ニューギニア、 タイ、 トンガ
斯波施設長(左端)から説明を受ける参加者
浜松市半田町の視覚障害者授産所「ウイズ」
【1998年3月7日 静岡新聞 朝刊】
白杖を手にする研修生ら=浜松市半田町で
【1998年3月7日 中日新聞 朝刊】
「障害者授産所ウイズ」を支える会
― 平成 9 年度 会計報告 ―
平成10年 3 月31日
収入の部
科 目
会費
寄付金
雑収入
繰越金
計
金 額
453,000
1,781,438
1,456
1,191,646
3,427,540
摘 要
1,000円×453名
利 息
支出の部
科 目
事務費
助成費
予備費
計
金 額
396,941
700,000
0
1,096,941
摘 要
ウイズレター/通信・事務用品
総収入額 3,427,540 残高2,330,599円は
総支出額 1,096,941 次年度へ繰り越します。
残 高 2,330,599 以上ご報告致します。
会計 松 井 章
上記報告書に基づき、出納簿、
預金通帳の監査をした結果、 会計監査 日 吉 雅 朝
相異なく、適正な会計と認めます。 大 屋 智 代
― 平成10年度 総会報告 ―
4月18日、浜松市福祉文化会館にて、「平成10年度ウイズを支える会総会」が開かれました。(参加:55名・委任状:398名)
承認事項は以下の通りです。
@ 平成 9 年度 決算報告・事業報告
平成10年度 予算案・事業案
A 支える会の年会費 個人は年2,000円に値上げ
法人会員は年10,000円になりました
B ウイズ施設拡充基金の設立 目標:1,500万円
基金については、改めて皆様にお願いをいたします。
C 平成10年度役員
会 長 島 津 祐 策(再任)
副会長 市 川 健 悟・松 井 章(再任)
(含会計) 鈴 木 淑 子(新任)
監 査 大 屋 智 代・日 吉 雅 朝(再任)
2年間ご苦労いただきました副会長・赤嶺正男さんは、沖縄県へ移住の為、退任されました。
支える会は継続! ご苦労様でした。
※総会資料が必要な方は、ご連絡下さい。
中 「麦を売って、買った人はそれをどうするの?」
斯 「それはね、穂をカラアゲにして食べるんだよ」
岡 「穂のツンツンしている方から食べると、のどにつかえるから気をつけるようにね」
中 「へぇー、そうなんだ〜。家に帰ってからやってみます。」
― あれれれ…!? 信じちゃってるよ…。― 斯 「うそうそ……(笑)」
中 「食べたことなかったっけナ。食べれるんだー。」
皆 「うそだってばっっ!!」
新 指導員
中 安 理 恵
みなさんこんにちは。
私がウイズの大ボケ指導員、中安理恵です。
今年の3月に東海福祉専門学校を卒業して、
4月からウイズの仲間になりました。
学校の実習で2週間ほどウイズに来たのですが、ウイズの皆さんがとてもあたたかく迎えてくれたこと、全国で初めての視覚障害者授産所だということ、そして、斯波さんのお話に感動して、ほとんどおしかけるように強引に仲間に入れて頂きました。
指導員とは名ばかりで、今まで視覚障害についてほとんど知識のなかった私は、毎日“驚き→発見→納得”のくり返しです。
ウイズでは 「私の毎日決まった仕事」 というのは少なく、その場その時に応じて違います。「何でもオールマイティーにできなければいけない」 という斯波さんの言葉通り、毎日いろいろな仕事があり、ハプニングあり、笑いあり…。
そのために、何をやったらいいのか、何からやればよいのか分からず、頭の中がパニックになることもあります。時には、「大丈夫かな?」 「どうしよう。私にできるかな?」 と不安になったり、一人でやらなければいけないこともあります。その時は、誰かに頼りたいと思うこともあるのですが、「何でもできる人に……」 という斯波さんの言葉を胸に笑顔いっぱいがんばっています。
このように不安なこともありますが、楽しいこともいっぱいあります。とても家庭的な雰囲気の中での生活は、とても楽しく、飾らなくても自然な私のまま仕事ができるというのは、とても幸せだと思っています。
そして何より、この2ヶ月間で、このように色々な経験ができて、その中で、社会人としての責任や自覚というものを身をもって教えて下さる皆さんに感謝をしています。同時に両親にも感謝しています。
自分でいうのも変ですが、きっと卒業した仲間の中で、私が一番かっこいいのではないか…と思います。(あわてて、コケたり、ボケていることはおいといて…。)
このような私ですが、皆さん末永くよろしくお願いします。私の大好きなちこさんのように、やさしく、かっこよく素敵な指導員になりたいな…と思っています。笑顔いっぱいがんばります。
※私の大好きなちこさんについて知りたい方は、ぜひ…ぜひ…ぜひ… ウイズへ遊びに来て下さい。お待ちしています。
ウイズ農園だより ― 麦だより ―
指導員 伊 藤 民 子
「うわーすっごい!」「今年のは立派だね」「よく、できたじゃん!」
両手にかかえきれないほどの麦の束を持って、私はあの店、この店、友人、知人……
とにかく麦を買ってもらえそうなお宅を勇気を出して訪問です。
そしてみなさんから口々に頂いた言葉。本当にうれしかったです。ありがたかったです。
みんなウイズの麦のことしっかり覚えていてくれたのです。ウイズのみんなが心をこめて作った麦です。
去年11月に種をまき、1月と2月に寒い中で麦をふみ、そして春の刈りとり…と、この日をみんなで待っていました!そして去年より色鮮やかで太くて長い、しっかりした麦がどんなにたくさん収穫できたか、そしてそれを1本1本ていねいに仕分けしているみんなの顔がどんなに喜びと自信であふれていたか……皆さん想像して下さい。
花びんにさしてもよし、ドライフラワーにしてもステキ。そんな麦がほしかったと思っているあなた!来年もみんなで力を合わせてもっともっと皆さんに喜んでもらえるいい麦を作りますので、その時まで楽しみに待っていて下さいね。
畑づくりの応援団!
小池さんのおばあちゃん98歳
今年の作物は
「サトイモとエダマメ」
只今大きく成長中!
乞うご期待
パラリンピック
塩 澤 豊(通所者)
みなさん、はじめまして
私は心筋梗塞、無酸素脳障で視力を失いました。
心臓が悪い、目が不自由、そんな生活の中から平成9年10月より、このウイズに通所させて頂く事が出来ました。
所長の斯波さんにより歩行訓練を受け、駅まで。さらに電車にまで乗れる様に成り、ウイズにも通うことが出来る様に成りました。
家の中に閉じこもった以前の生活から開放され、ウイズのみんなに逢える楽しい毎日を過ごして居る今日この頃です。
そして3月8、9日とウイズの研修旅行で長野パラリンピック観戦に出掛ける事が出来ました。過去にスキーをした経験がある私は、体にハンディを背負いながら競技をすることはすばらしい事と思い出掛けました。
アイスホッケー、リンクをすべる音、ぶつかる音、観衆の大きな声、体ではだで感じ足元から迫力が伝わり自分も大きな声を上げて声援をしていました。TV観戦と違い会場での観戦はこんなにもすばらしいものと味わって来、また世の中には自分よりも大変な思いをしている障害者の人達、それを克服しての競技参加をしているみんなの事を考えると、もっとガンバラなくては!!負けてられないとか、自分を見つめ直す事が出来た様に思います。
大きなハンディを背負ながらガンバッテいるみんなに負けない様、これからの人生を歩んで行きたいと思います。
駐車場前で 「早く雪上車、上がってこないかなぁ」
ナガノ
パラリンピックユ98
▲全国から送られた折り鶴をモデルに、中道芳美さんが
体育館の壁いっぱいに描いたものです
パラリンピック観戦ツアーによせて
藤 江 有 二(ボランティア)
スポーツに対する努力、精神力の面では、パラリンピックの選手達の方が、才能・環境の恵まれたオリンピックの選手達よりもより困難をのりこえてきているのではないでしょうか。そのせいかオリンピック選手よりもさらに充実し、精神的な顔だちをしていたと感じられたのは気のせいでしょうか。
さらにその競技にとりくむ集中力、精神力のためか、オリンピック同様に、いやそれ以上に深い感動を覚えることができました。
「感動する、感銘をうける」ことが、スポーツ競技等人生ではとても大切なことだと思っている私には、このパラリンピックがオリンピック同様にとりあげてもらい、全世界中に放送されることが望ましいことだと思います。
現代ではすでに科学力、経済力がとても発達し、豊かでもあると思われます。一企業とか、一民族とか、一国家とかにとらわれない文化、価値観が広まれば、現代のいろいろな問題の解決の糸口が見つかるかもしれません。
逆に一国、一民族、一企業、一家族、各個人のレベルに、とどまればとどまるほど問題はより大きくなり、地球レベルの崩壊につながるような気がしてなりません。
オリンピック、パラリンピックの区別ないオパリンピックの同時開催、全世界放送は、世界中にすばらしい感動と感銘の輪(和)を広げてくれるだろうと確信しています。
ウイズ活動報告(平成10年 1 月〜 6 月)
1月 8日 仕事初め
10・11日 小授連職員研修会(サンピア)
14〜18日 COXのバザール共賛
ウイズ製品の販売(産業展示館)
17日 浜松市盲学校 視障親の会
学習会(ウイズについて)
23・24日 西部授産所連合会研修会
27日 ウイズ役員会
30・31日 身障協 研修会(舘山寺)
2月 1日 ぐるみ会交流会
6・7日 県小授連研修会(伊東市)
7・8日 県ボラ協研修大会(フォルテ・アクト)
12日 お誕生会
13日 初生小 マガジンクラブ交流会
麦ふみ
15日 ウイズ運営委員会
17日 ホンダ労組 パソコン寄贈
3月 6・7日 JICA研修(8ヶ国 8名)
8日 ほりとしかず市民パワーズ集会
8・9日 パラリンピック見学(10名)
17日 中津川市ボランティアグループ研修
(25名)
24日 県福祉のまちづくり賞
表彰式(12名参加)(静岡市)
4月 10日 西部小授連総会(楽器博物館研修室)
18日 ウイズを支える会総会(福祉文化会館)
5月 8日 ボランティアグループ「はぐるまの会」懇談会
17日 静岡盲ろう者友の会 レク参加(フラワーパーク)
26日 ウイズ役員会
6月 4日 歯科検診(浜松市口腔センター)
5日 県小授連総会(静岡市)
8〜12日 中部女子短 伊藤公江さん実習
9日 西部授産所連合役員会
24日 健康診断(やすだ医院)
▲県福祉のまちづくり賞
▲お誕生会:みんなで湖西市の「誠ずし」へ
▲ウイズを支える会総会
今年のウイズバザーは
10月25日の予定です
ご協力を!
見 学
マザースマイル・日本家電協会・中東遠健康福祉課(2名)・NTT中部(2名)・豊田町ガイドヘルパーの皆さん・名古屋わっぱの会(1名)・日本ライトハウス(2名)・NPO浜松・東京佐藤さん(アイメイト)・上島小学校PTA・楽器博物館・東京下奥さん・NEC静岡(2名)・ポチタマクラブ・中津川市フレンドリーグループ(25名)
相談件数
県内外より 43件
研 修
福井県立盲学校(2名)・JICA(13名)・ボーイスカウト12団(3名)・初生小学校・はぐるまの会
実 習 生
中部女子短期大学 伊藤公江さん
東海文化専門学校 渥美麻里さん
ボランティアに来てくれた方
52名
ありがとうございますっ!
〜 Made in WITH! 〜
ラベンダーは心を静かにします。
山梨県の無農薬の高級ラベンダーを、
ウイズの仲間が刻みから袋詰め、リボンかけまで、
心を込めてつくりました。
★ ポプリ 1袋 200円
★ バスハーブ 5回分 400円
▲ラベンダーポプリ
玄関に
バックの中に
お車に……
クリーニング店からの
針金ハンガーのリサイクル製品。
カラフルな布テープで編み込みました。
ワイシャツやブラウスが滑りません。
洋服ダンスの中のオシャレを……
★ 1本 200円
カラーでお見せできないのが残念です!
▲カラフルハンガー
▼ミニ点字器と点字入り名刺
名刺に点字を入れるのは現代のオシャレ。
この名刺を出すだけで話題が広がります。
営業部員、治療院勤務の方はぜひどうぞ。
点字の大切さをみんなに知ってもらおう!
★ ミニ点字器 1,200円
★ あなたの名刺に点字を 001枚 0,010円
★ スミ文字印刷+点字印刷=100枚 4,700円
ポプリ販売協力店
朝岡眼科/潟Aマノ/アン美容室/市川歯科/
笠原接骨院/ギャラリー地球館/佐藤歯科/サロンマザースマイル/蜆塚薬局/鈴木会計事務所/天竜耳鼻科/長尾小児科/ナルミ眼科/波動クリエイティブセンター/花いちもんめ/浜松サージセンター/美容室パーム/風樹/ベンジャミン/村田理容/やすだ医院/山口ハートクリニック/山下義男商店/湯川歯科 (50音順)
ご協力ありがとうございます
【お願い】
※ウイズでは、読み終えた点字出版物・点字紙・リング製本の点字本を集めて、「くるみ作業所」へ寄贈しています。
「くるみ作業所」では、点字紙を材料に手漉きの葉書を商品化しています。ご協力下さい。
会費・寄付者・協力者一覧
ご協力ありがとうございました!
平成10年2月〜6月
曽根須磨子・小幡操・伊藤順子・水谷美知子・大場洋子・磯部勝二・壁谷文博・酒井英司・間渕国司・竹内太作・鈴木一雄・岡本敬一・松山昌治・松島則子・鈴木トミ子・関多美子・田中寛・今泉和男・若杉正躬・加藤愛己・根岸英・根岸昌代・山田敏夫・丸井英幹・市川恵美・谷口初子・岡田すみ子・宮谷亥助・宮谷百合子・井熊勝年・平川召八・鈴木和子・中山頼雄・落合禮子・磯部全弘・吉澤直人・鈴木高男・中村光男・中村いさ子・原實・日吉雅朝・成清弘子・加茂恵子・原俊行・原光子・渡部幸子・水島早苗・小澤優・平山喜志枝・舩川伸夫・舩川忍・舩川美由希・舩川薫・舩川智子・水沼孝・水沼陽子・袴田さつき・石原幸子・伊藤茂寿・山本文章・山本明子・山本智・山本修・小川真樹・小川有美・藤原良雄・藤原末子・鈴木江美子・中安克枝・中安理恵・夏目享子・赤嶺正雄・赤嶺喜代子・赤嶺尚宣・真下博治・島津祐策・島津佐代子・高畑葉都子・中村岩子・内田幸博・市川健吾・市川まり子・佐藤三四二・鈴木淑子・松井章・松井敬子・松井亮・坂口貞吉・江間克弥・松下直司・松下勝美・山崎三郎・山崎玲子・吉山潤・伊藤民子・伊藤米子・浪川光子・大須賀貞夫・大須賀金雄・相川智慧子・沖久美子・久米満太・久米喬枝・小林和彦・大屋智代・松本恵美子・青島孝宗・伊藤牧治・伊藤賢一・伊熊豊和・平川道雄・船川友司・船川詳三・水野英治・武藤千恵子・杉山和子・中山武房・土屋明・服部末守・鈴木美代子・上竹幸蔵・平沢浩一・小瀬玉恵・高田裕一・高田秀麗・仲井政雄・上島浄志・上島和子・島節子・寺田絹枝・田中勇・鈴木徹・宮原満州男・宮原寿子・柳川孝・井上利一・高橋良勝・鈴木喜代司・大村京子・平野定司・金山貞子・北山末子・袴田文男・藤井幹雄・長田幸夫・高橋鷹子・高橋進・宮分実・野波紀子・ボーイスカウト浜松12団・村松亨修・竹田和矢・望月貴仁・北澤末子・山下里美・金谷淳子・小池ひろみ・須山訓子・田辺明美・服部朝枝・鈴木昭子・富田久恵・伊藤公江・池谷桂子・内山美智子・松本かつゑ・平野正雄・望月守・島津衛・東京ソウトウェア梶E福井盲学校・浜松盲人福祉連合会・バーベキューショップ海平屋・ナルミ眼科(成味知子)・初生小学校・やすだ医院
以上 順不同 敬称略
発 行:ウイズを支える会
〒431-3124 静岡県浜松市半田町104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 6 1998.12.12
ウイズ開所三周年記念
和波孝ヴァイオリンコンサート
平成十一年三月七日(日)
午後二時 開演
アクトシティ浜松
大ホール
和波 孝(ヴァイオリン)
土屋美寧子(ピアノ)
応援の気持ちを込めて 和 波 孝
私が初めて浜松で演奏したのは、確か高校 年生の頃だったと記憶しています。いわゆるプロの演奏家として正式にデビューする 年ほど前のことです。あれから 年、どうやら私はヴァイオリニストとしての道を真っ直ぐに歩いてくることができました。これは、私の音楽と生き方を理解し、応援して下さった多くの方々のお陰であり、幼い頃から大好きだった「音楽」の分野で働けることに、大きな喜びと深い感謝の念を抱きながら仕事を続けています。
私の場合、 歳の誕生日に父が玩具代わりに買ってきてくれたヴァイオリンとの出会いが一生の仕事と結びついた訳で、これは実に幸運なケースだったと言えるでしょう。それにも増して、私を厳しく導いて下さった先生方や、私が安心して勉強できる環境を整え、必要な時にしっかりと支えてくれた両親の援助が得られたのは、言葉に表せないほど有り難いことでした。日々の暮らしには、視力を持たないための不便や煩わしさも確かにあるのですが、多忙な音楽生活を続けるうちに、それらのマイナス要素は私の心の中から退散して行きました。「これだけは誰にも負けないというものを持たせてやりたい」と、献身的に指導して下さった子どもの頃の恩師、辻吉之助先生は、正に私にとっての救世主だったと今しみじみ思うのです。
この社会には、さまざまな障害を持ちながら生きている人たちが数多くおられます。私は先天的な視覚障害者ですが、事故や病気のために大人になってから視力を失った人にとっては、私にも推し量ることのできない嘆きや苦しみがあるに違いないと想像されます。しかし、どんな障害があっても、それが原因で家族や社会から冷遇されたり、能力を充分に発揮できないまま日々の暮らしを続けなければならないとしたら、それは障害を負ったこと以上に不幸なことと言わねばなりません。障害があろうとなかろうと、同じ人間どうしとして認め合い、助け合い、手を取り合って生きて行く社会を実現させること、それが今の日本、いや今の地球にとって最も大切なことではないかと私は考えています。
授産所ウイズは、一人でも多くの障害者が生きがいのある日々を過ごせるように、との願いから作られたと伺っています。この度、ウイズの運営や援助に当たっておられる方々に、「演奏」という形で私たちの応援の気持ちをお伝えする機会が与えられたのは、この上なく大きな喜びです。長年のパートナーであるピアノの土屋美寧子と共に、明るい未来を開く希望に満ちたコンサートをお届けしたいと考えています。
ごあいさつ
授産所ウイズを支える会会長 島 津 祐 策
この度、「障害者授産所ウイズ」開所三周年を迎えるにあたりその記念事業として世界的バイオリニスト和波孝さんをお迎えしてコンサートを開催するはこびとなりました。
和波さんの音楽のすばらしさについては、ラジオ、テレビ放送、CDなどによって皆様ご承知のことと存じますが、そのご努力と並々ならぬご苦労については、和波その子著「母と子のシンフォニー」、和波孝著「音楽への贈り物」などによってうかがい知ることができます。
このコンサートには一人でも多くの方にご来場いただきご鑑賞下さいますことを切にお願い致します。
尚、皆様には授産所ウイズの開所以来、多大なご協力をいただいておりますが今後共、よろしくお願い致します。
共に感動する喜び
授産所ウイズ施設長 斯 波 千 秋
小規模授産所という小さな作業所が開設されて、早や三年が過ぎようとしています。浜松市郊外の馬込川沿いの小さな家に、障害を持つ仲間が集い、語り合い、仕事を続けています。
作業所の名前は「ウイズ」。「みんなでいっしょに」の意味の名前は、開所の二年前の準備会の中で当時、盲学校の中学生だった女の子が発案し名付けられたのです。障害のある人もない人も共に悩み、共に喜ぶ場にして行こうという願いと夢を含んだ名前です。
毎年二万人を超す人達が何んらかの理由で光を失っています。「見る」という光を失っただけでなく、視力を失うと同時に人生の光をも失ってしまう人が殆どなのです。見ることができない、または、見えにくいということは、とても大きな障害なのですが、そのことで人生を、自分の夢をあきらめることをして欲しくないのです。残念ながら、我国ではリハビリテーションの意味が「肉体的・機能的リハビリ」としか理解されていないのが実情です。文化的・社会的リハビリは適切な指導と本人の意志があれば殆どが可能となるはずです。
ウイズにはいろいろな視覚障害者が十三人通っています。そして六人の職員と多くのボランティアの人達が、共に充実した時を過ごしています。十三人もの障害を持つ仲間が何かを求め通い、何かを得て家へ帰る日々です。
共に楽しみ、共に考えることができているのがたったの13名なのかもしれません。しかしこの十三人の後ろには何十人という人生をあきらめ、家の中に閉じ籠っている人々が存在しているのです。
ウイズの仲間達と仕事を完成させた時の嬉しさ、みんなでいっしょに散歩をして季節の風を感じる時の喜び、すばらしい音楽を聴いて「よかったね!」と語り合える、それぞれの小さな感動を共に味わうという幸せを感じながらも、いまだ、ウイズの事を知らずにいる「あきらめた人達」の事を思うのです。
ウイズ
開所三周年記念
和波孝ヴァイオリンコンサート
ヴァイオリン:和波 孝
ピアノ:土屋美寧子
日 時 1999年3月7日(日) 14:00開演
会 場 アクトシティ浜松 大ホール
曲 目 シューベルト:ソナチネ 第3番 ト短調 D.408
ベートーヴェン:ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24「春」
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番 ニ短調 op.27 no.3「バラード」
クライスラー:「才たけた貴婦人」 「美しきロスマリン」 「ウィーン奇想曲」
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ ニ長調 op.4
. . . . . . . . Profile . . . . . . . .
和波 孝(わなみたかよし)
1945年東京生まれ。四歳よりヴァイオリンを始め、辻吉之助、鷲見三郎、江藤俊哉の各氏に師事。
1962年第31回日本音楽コンクールに優勝。その後、パリのロン=ティボー、ロンドンのカール・フレッシュなどの国際コンクールに上位入賞。さらに、「点字毎日文化賞」、「文化庁芸術祭優秀賞」、「モービル音楽賞」、「サントリー音楽賞」などを受賞。日本を代表するヴァイオリニストの一人として、国内及び欧米の主要オーケストラと数多く協演している他、ピアニスト土屋美寧子とのデュオ、東京での「クリスマス・バッハシリーズ」や「アフタヌーンコンサート」の開催、「八ヶ岳サマーコース」での後進の指導、「サイトウ・キネン・オーケストラ」への参加など、多彩な活動を繰り広げている。
CD録音も多く、昨年は小品集「美しきロスマリン」と、「和波孝と仲間達 シューベルト“ます”他」が発売された。
1998年は、4月から5月にかけてロンドンでバッハとイザイの無伴奏作品全曲を演奏する3回のリサイタルを開催。続いて東京シティーフィルの定期演奏会でシューマンの協奏曲を演奏。6月にはNHK TV:BS2「世界わが心の旅」で、イタリアの恩師の足跡を訪ねた番組が放映された。現在桐朋学園大学非常勤講師。
著書に自らの半生を綴った「音楽からの贈り物」がある。
土屋美寧子(つちやみねこ)
5歳より岸川基彦氏の指導でピアノを始める。のち鷹取淑子氏、永井進教授らに師事。
1968年都立駒場高校音楽科(現在都立芸術高校)卒業。1972年、東京芸術大学音楽学部卒業。1971年、クロイツァー賞受賞。1973年よりドイツ、フライブルク音楽大学で、C・ゼーマン、H・バルト各教授らに師事。1975年同校卒業。1977年には、イタリア、シエナ夏期講座室内楽クラスに参加、ディプロマ名誉賞を受ける。1979〜84年までスイスの「エルネンムジークドルフ」でG・シェベック教授に師事。
1976年から東京で定期的に続けているソロリサイタルに加え、ヴァイオリニストの和波孝とはデュオを組み、日本各地や欧米各国で演奏や放送を行っている。また、数多くの弦楽器奏者との共演、「サイトウ・キネン・オーケストラ」への参加、「いずみごうフェスティヴァルオーケストラ」と協演、などの活動を続けている。
1998年は2月から3月にかけて名古屋、岡谷、東京で「フランス音楽の夕べ」リサイタルを開催。その一部をNHK・FMリサイタルで演奏。秋にはハンガリーへの演奏旅行、「プロコフィエフ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」のCD録音等を行った。
ウイズ活動報告(平成10年 7 月〜12月)
7月 17日 積志中学校交流会(10名)
18日 地域交流コンサート(約40名)
23日 車イス・アイマスクふれあい体験
(イトーヨーカ堂)
29日 三方原中学校福祉講演会
8月 9〜13日 白杖づくり体験合宿
20〜22日 全国盲ろう者大会参加
20〜28日 夏休み
25日 県青少年リーダー養成研修
(観音山)
30日 福祉の街づくりフォーラム
(可美総合センター)
9月 1日 防災訓練
11日 西部小授連ふれあいレク(豊田町)
15日 小授連職員交流会
29日 ウイズ役員会
10月 5日 山梨盲学校見学(11名)
ケアハウス・ヴィラ東山苑お月見コンサート
6日 積志小学校アイメイト説明会
誕生会・第1回コンサート実行委
13日 天竜市社協見学
14日 豊田町社協・ガイドヘルパー見学(17名)
25日 ウイズチャリティーバザー
29日 浜北市麁玉中学校交流会(11名)
11月 1日 浜松盲学校文化祭
8日 県青少年ボランティアの集い
9日 有玉小学校交流会
10日 ウイズ秋の旅行(フルーツパーク)
11日 伊佐見小学校福祉講演会
23日 聖隷事業団ふれあい交流会
24日 菊川町やまびこ会見学(8名)
30日 有玉小学校交流会
12月 1日 慈照園との交流会
7日 岐阜盲学校PTA見学(14名)
8日 与進北小学校盲導犬集会
13日 ウイズ運営委員会
19日 地域交流会ミニコンサート
26日〜 冬休み
“地域の皆さんとミニコンサート”
▲何かいいものないかな? チャリティーバザー
▲フルーツパークでみんなでお食事
お知らせ
平成 11 年 3 月 7 日 (日)
ウイズ開所3周年記念
「和波孝ヴァイオリンコンサート」
アクト大ホールです
みんなで応援して下さい!!
〜 Made in WITH! 〜
ラベンダーは心を静かにします。
山梨県の無農薬の高級ラベンダーを、
ウイズの仲間が刻みから袋詰め、リボンかけまで、
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朝岡眼科/潟Aマノ/アン美容室/市川歯科/
笠原接骨院/ギャラリー地球館/佐藤歯科/サロンマザースマイル/蜆塚薬局/鈴木会計事務所/天竜耳鼻科/長尾小児科/ナルミ眼科/波動クリエイティブセンター/花いちもんめ/浜松サージセンター/美容室パーム/風樹/ベンジャミン/村田理容/やすだ医院/山口ハートクリニック/山下義男商店/湯川歯科 (50音順)
ご協力ありがとうございます
【お願い】
※ウイズでは、読み終えた点字出版物・点字紙・リング製本の点字本を集めて、「くるみ作業所」へ寄贈しています。
「くるみ作業所」では、点字紙を材料に手漉きの葉書を商品化しています。ご協力下さい。
新聞でも紹介されました!
[平成10年11月28日 中日新聞 朝刊]
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その他のウイズ製品たち
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発 行:ウイズを支える会
〒431-3124 静岡県浜松市半田町104-3
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Vol. 7 1999.09.09
障害者授産所
ウイズ開所三周年記念
和波孝ヴァイオリンコンサート
お二人の暖かな演奏
アクト大ホールいっぱいのお客様
「同じ役割を担う者として」
永 井 昭
知的障害を持つ 歳になる仲間が肺炎を起こして突然この世を旅立ったのです。入院して 日目のことでした。その前日迄「くるみ」で元気に働く生活を過ごしていたのです。もしかして微妙な身体的変化を見過してしまったための不幸ではないかと、とても悔やまれたのです。しかし、病院に駆けつけた私に、こんな事を話してくれたのです。「あまりにも急な死だったために、原因をはっきりさせることが、残された障害を持つ人たちへの役割であろう。その事で何かのお役に立つことができればとの思いで解剖に付したのです」と…。後日、家族の方にその時の様子をお聞きした私は思わず絶句したのです。それは「この子は、生まれつき肉体的に未成熟で、彼の肺は小さい時のままだったそうです。この身体で今日まで生きて来れたのが不思議なくらいでした」と担当医師に言われたとのことを聞いたからです。「彼はすごい頑張って今日まで生きて来たんだ!」彼は未成熟な肉体を持ちながらも、彼を取り巻く環境に恵まれたことによって、彼なりの人生を精一杯全うすることができたのではないでしょうか。私たちの仕事は、障害を持つ人たちの働く生活の場としてとても重要な役割を果たしているのだということを改めて強く感じされられるのです。この実践が私たちのノーマライゼイションなのだと。
彼の働く生活を支えてきたくるみとは何でしょうか。私は、くるみ共同作業所(障害を持つ人たちの作業所や生活寮の集合体)で仕事をさせていただいているのですが、「くるみ」という名称についてちょっと触れてみたいと思います。「くるみ」それは特定の人だけが苦しむ社会はおかしい。その苦しみから「し」を除こうという発想で生まれた名称なのです。そして「共同」ですが、 人では生活できないけれど 人なら生活できることが沢山あるということです。そこには「作業」があります。働くということは生活費を稼ぎだすということだけではなく、人が人間として生活して行くための基本的要件であります。そして「居場所」ですが、彼らの居場所には、存在があり、役割があり、関わりがあり、サポートシステムがあり、権利や主義主張の主体が明確であります。さらに責任の主体は自分にあり、何よりも地域に存在し続けることができるということなのです。この事はウイズ(みんなで一緒に)の名称からも感じられ身近な存在としてとてもうれしく思います。地域福祉の拠点としての役割を担う作業所を経営する者として、皆さんと関わりあえたことの素晴らしさを味わせて戴いていることに感謝しているのです。それは共に仕事をする同じ仲間だからです。
ご 挨 拶 ―御礼の言葉―
授産所ウイズを支える会会長 島 津 祐 策
障害者授産所ウイズも開所から4年目を迎え、すでに4ヶ月が過ぎました。その間支える会の皆さまには、陰に陽にお世話になっております。
最近のウイズの活動については、別項でお読み下さい。
次に本年3月7日に開かれました「ウイズ」開所3周年記念事業「和波孝バイオリンコンサート」につきまして会員はじめ、多くの皆さまの御協力により、1,700人を超える聴衆に恵れ和波さんの感動的な演奏を聴くことができました。あの企画の発案者である私は聴衆の集まりに不安を持ちながら、あの日を迎えました。それがふたを開けてみるとあのような盛会で胸をなでおろすどころか、跳び上がって歓喜にひたりました。これもウイズを応援して下さる多くの皆さまの心意気の表れだと深く感謝しております。本当にありがとうございました。今後ともウイズを見守り、御協力をお願い致します。
波 紋 ―すべての人達へ感謝を込めて―
授産所ウイズ施設長 斯 波 千 秋
力強く、そして静かに、大ホールに響きわたるヴァイオンリン。そっと語り合うピアノ。和波孝さんと永年のパートナー土屋美寧子さん、お二人のウイズへの応援のお気持が大きな波となって、1,700人を越す人達の心に浸みました。
「浜松でクラシック!? アクト大ホールで!?」との心配を残しながらも20人の実行委員を中心に、県内の小規模授産所の仲間達、そして県内外の常々ウイズの活動を見護って下さっている方々が一勢に走り回って下さいました。
舞台のソデから見た観客席の実に多くの方々が涙していました。一人ひとりの感動が大きな共感となって大ホールに溢れたのです。小さなウイズの小さな動きが、波紋となって人々の心に伝わり、勇気と希望を生み出したのです。この波紋はどこまでも広がり小さな感動を大きな力として行くことでしょう。
ウイズは今回のコンサートの大成功をエネルギー源として、四年目を歩み続けます。
和波孝さん、土屋美寧子さん大きな感動をありがとうございました。50人を越す当日のボランティアの皆さん、県内授産所関連の皆さん、東京、大阪、名古屋、そして岡崎市からいらして下さった皆さん、そして実行委員の20名の皆さん、語りきれないすべての皆さんに、心から「ありがとうございます!」。これからも末永くウイズの活動を見護って下さい。
感動の感想
コンサート翌日から「ありがとう!」のお電話、FAXが多数寄せられました。少しだけご紹介致します。
TEL
作業所の仲間全員で聴きました。初めて乗る新幹線で、おしゃれをして初めてのクラシックコンサート楽しませていただきました。始めは心配でしたが、みんな静かに聴き入っていました。ありがとうございました。
御殿場市の作業所から
TEL
和波さんのコンサートで初めてウイズを知りました。お手伝いをさせて下さい。
西ヶ崎町 Fさん
FAX
昨日のコンサート、ありがとうございました。
なにより、「だいじょうぶですか?」と(感動の)を奇声をあげてしまった方に声かけした会場係の方に感動しました。「だいじょうぶですか?」
中田島町 Kさん
TEL
とても素晴らしいコンサートでした。
ありがとうございました。
スタッフの皆さんご苦労様でした。
富塚町 Tさん
網膜色素変性症
ウイズ通所者 飯 山 リ サ
私がこの病気を知ったのは、数年前同じ病気を持つ弟からの電話でした。病名を言われてもピンと来ませんでした。病名に関する情報誌があると言われ、早速会員になり、読むと明るい感じがなく、むしろ失望しそうな内容にガクゼンとしてしまいました。
この病気は徐々に進行し、中には失明もあるという深刻な病気です。目が良かったらやりたい事、希望が沢山ありますが叶わぬ夢となる前に一日も早く治療法が見つかることを願うばかりです。
子供の頃から、確かに黒板の字が見にくかったり、体育の時間のソフトボールの時も、ボールの飛んで行った先がわからないことが良くありました。今では買物に行っても、品名がわからなかったり、百円玉と十円玉をまちがえたり、信号もわからないことがあります。日差しの強い日などとてもまぶしく、また、視野も十度以下となっていますので、用水路に落ちそうになることもあります。将来に不安を感じずには居られません。考えるだけで悲観的になり、落ち込むばかりです。
人生のまだ半分なのに、自分に何かできることはないかと日々ずい分悩みました。でも必要以上に悩むことなく、快く私を受け入れて下さったウイズの皆様方に感謝すると共に、これからもよろしくお願いします。
最近は点字を勉強しようとも頑張っています。最初点字を触った時、何が何んだかわかりませんでしたが、真剣に覚えようと思ったら少しずつですが、読める様になってきました。永い時間をかけて点字を習得された方々には頭が下がる思いです。私も一員となって、早く自由に読み書きができる様になりたいと思っています。
ウイズに来てからいろいろな事を学んでいます。目についての情報はもちろん、自立する為の努力と強さ、思いやりなどそしてみんなで協力して行動する時に、声かけが大切な事などです。
ウイズに居ると一日中にぎやかな声がしています。障害がない様に思う程、てきぱきと仕事をする姿を見ると、くじけてはいけないと励まされます。
いろいろな障害を持ち悩んでいる人は、まだまだ沢山いると思います。助けてほしいと思っている人も居ると思います。温かい気持ちで話しかけ、思いやりを示して欲しいと思うのです。
健康な人には理解が難しいかもしれませんが、弱気になっている人達に気軽に声をかけ、思いやる気持が、住み良い社会をつくり、明るい街にできると思うのです。
はじめまして、
古橋です。
「古橋君、もっとしゃべろうね」
ウイズにおしかけ、指導員として働くようになって1カ月ほどたったある日、斯波さんからのこの一言で私は自分自身を見つめ直すことになったのです。
ある知人からウイズを紹介していただき、初めて訪れたのは、
まだ寒さの残る3月の下旬でした。ちょうどその時、盲留学生との心温まる出会いもあり、またウイズの皆さんにも温かく迎えられ、楽しく過ごしていながらも、どこか遠慮がちに自分をうまく表現していなかった私にとって、その一言は心を見透かされたかのような心境でした。そして同時に私は以前実習に行ったある施設の所長に言われた言葉を思い出しました。そこは知的障害児の施設だったのですが、最後に一言、「彼らも私たちも何も変わらないんだよ」と言われたのです。最初はその深い意味もわからず、軽く受けとめていましたが、その言葉にも、斯波さんが私に言った言葉にも共通の意味があるのだということに気づきました。
つまり、福祉のことをもっと勉強して、そのことを生かして働きたいと思い、大学まで出してもらって学び、そのことを強く思えば思うほど、その反面、障害というものに特別な意識を持ってしまっていたのではないかということです。
ウイズに通ってまだ5カ月たらずですが、その答えは明確に私の前に表れています。私が無理に肩肘をはらなくても、私を自然と認めてくれる雰囲気がウイズにはあります。またそうした仲間達がウイズには自然と集まってくる様に思います。「しゃべる」ということは視覚障害者にとって情報を得たり、状況を把握するために不可欠なものです。また自分自身の存在を示し、自己表現する上でもとても重要な手段です。
先日、盲ろう者の全国大会に行き、そこで改めてコミュニケーションの大切さと難しさを感じました。
斯波さんをはじめウイズに私を心良くむかえ入れて下さった皆さんに感謝し、これからも少しずつでも前に向かって、共に(with)歩んでいければと思います。どうか、長ーい目で見守っていて下さい。
何はともあれ、まずは「おはよう」から。 ユ99 初秋 古 橋 友 則
ウイズ活動報告(平成11年 1 月〜 7 月)
1月 14日 大須賀町社会福祉協議会見学 15名
17日 ボーイスカウトもちつき参加
19〜20日 静岡盲学校教師研修 1名
26日 ウイズ3周年記念コンサート記者発表
27日 与進中学校講演 中学1年生 「アイメイトについて」
29〜30日 焼津研修(身体障害者福祉会)
31日 ぐるみ会 もちつき大会
2月 5〜 6日 小授連研修
16日 東海文化教師見学 1名
20〜21日 フラワーフェスティバル(アクトシティ)
ウイズ製品販売
3月 7日 ウイズ開所3周年記念チャリティーコンサート
「和波孝ヴァイオリンリサイタル」
12〜13日 JICA研修9ヶ国 12名 夜:交流会
23日 発達医療総合福祉センター職員見学/1名
29〜31日 盲留学生研修 3名(中国・スーダン・ブラジル)
夜:交流会
4月 5日 スイミングクラブ マーメイド 5名見学
7日 三菱プレシジョン 2名見学
17日 ウイズを支える会 総会
20日 小授連常任理事会
23日 小授連西部地区会
26日・27日 麦かり
29日 富士見作業所 30名見学
5月 2日 水俣展広報ウイズ製品販売(サゴー)
12日 静岡市から見学(親子)
17〜19日 浜松盲学校生徒 2名実習
21日 ウイズ新指導員歓迎会
浜名湖地ビール+森林公園
6月 2日 大豆とさといも 植付け
8日 誕生会 神戸屋レストラン+自衛隊広報館見学
16日 沼津盲学校、静岡盲学校から見学 5名
18日 小授連会合
21日 初生小学校交流会
22日 ボウリング大会
30日 積志中学校生徒15名、先生2名 見学学習
7月 1日 浜名高校教師 1名研修
7日 歯科検診(浜松市口腔センター)
13日 和田小学校教師 1名研修
17日 地域交流会 ミニミニコンサート
21日 健康診断(保田医院)
22日 積志小学校教師 1名研修
有玉小学校交流会
東海福祉専門学校 2名実習
26日・27日 市立高校教師 1名研修
27日 沼津盲学校教師・PTA見学 6名
ウイズ役員会
28日 市内小中学校養護教師 9名研修
お知らせ
今年のウイズバザーは
11月21日(日)です
ご協力お願いします!
中国・ブラジル・スーダンからの盲留学生3人が合宿
初生小の子供達とお散歩のあと「ハイチーズ」
「いいかい、まっすぐ投げるんだよ!」
「ボールが重たい!」
ウイズのお散歩コース
いっしょにお散歩してみませんか?
お散歩ボランティア常時募集中!
11時15分までに
ウイズへ来てくださいネ
視覚に障害を受けると移動―歩行が困難になります。その結果、多くの視覚障害者は運動不足となり、体重が増え、健康でない状態になりやすくなります。ですからみんなで歩きましょう。鳥の声を聞き、四季の草花に触れ、風を感じて歩きたいのです。
見 学
大須賀町社協(15名)・東海文化(専)(1名)・日本ライトハウス(1名)・市発達医療福祉センター
(1名)・三菱プレシジョン(2名)・マーメイドスイミングクラブ(4名)・富士見作業所(30名)・「グループあゆみ」準備会(2名)・県庁福祉課
(2名)・NPOネット(2名)・日本盲人職能開発センター(1名)・沼津盲学校(5名)
研 修
静岡盲学校(1名)・浜松医科大(6名)・浜名高校(1名)・和田小学校(1名)・積志小学校(1名)・
浜松市立高(1名)・中郡中学校(1名)・中郡小学校(1名)・積志中学校(1名)・大瀬小学校(1名)・笠井中学校(1名)・笠井小学校(1名)・有玉小学校・豊西小学校
実 習
東海文化専門学校・東海福祉専門学校
浜松盲学校
小学校交流会
初生小学校・積志小学校
積志中学校・麁玉中学校
相談件数
県内外より 61件
ボランティアに来てくれた方
定期ボラ(5名)・不定期(45名)
イベント(50名)
ありがとうございますっ!
水俣・浜松展
10月9日(土)〜17日(日)
AM 10 : 00 〜 PM 9 : 00
主催 : 「水俣・浜松展」実行委員会
障害者授産所ウイズ
開催にあたって
豊かな時代になったと言われている昨今、便利で快適な暮らしを求めて、近代日本の産業は急速に発展してきました。その恩恵を受けて、私たちは、今、生活しています。そしてまた、その代償も払っています。
1996年東京から始まった「水俣展」は、その後全国各地で開催されています。近代日本の縮図とも言われる「水俣」について、改めて知識を深め、そこに生きる人たちの言葉に触れることで、これから私たちがどこへ向かえばいいのか、少しでもその手がかりを探したいと思います。
近代とは、人間とは。
浜松においても、水俣で起こったことを少しでも多くの方々に伝え、その意味をともに考える機会になればと願い、「水俣・浜松展」を開催いたします。皆さまのご来場を心よりお持ち申し上げております。
■展示内容
●メイン展示
1. 私たちの時代と水俣病 2. 水俣と不知火海の自然 3. 水俣病とは何か
4. 水銀はなぜ止まらなかったのか 5. 被害者は何を求めたのか 6. 現在の水俣と水俣病事件
●写真展示
W. ユージン・スミス+アイリーン・M・スミス、桑原史成、塩田武史、芥川 仁、宮本成美などの優れた作品。
●美術展示
丸木位里・俊「水俣の図」レプリカ、中村正義「何処へゆく」 「おそれ」レプリカ、秀島由己男「霊歌」 「彼岸花」より。
●実物展示
発症量の有機水銀、チッソ製の素材を使った商品、水俣湾の水銀汚染魚を封じ込めていた仕切り網、患者の遺品など。
●うたせ舟「日月丸(にちげつまる)」
水俣の「魂」を乗せて東京展会場まで1400キロ航海した木造帆船。その「遺鉄」で造られたオブジェ。
●患者遺影群
記録映画作家・土本典昭夫妻が1年間かけて水俣病患者の遺族を訪ね収集した、500人の遺影を空間一面に展示。
●ビデオコーナー
水俣病の疑問にQ&Aで答えるビデオの上映をはじめ、水俣の絵本などの読み聞かせ、紙芝居も。
●展示説明会
説明員が順路に沿って約40分でご案内します。[毎日11:00〜/15:00〜]
●水俣病ブックフェア
一般書店ではなかなか手に入らない水俣病の本を一堂に集めました。
●水俣物産展
患者が漁り作った無添加のちりめんをはじめ、水俣・不知火海の自然と風土の中で生まれた特産品を販売。
■ホールプログラム
●喜納昌吉&チャンプルーズ ライブ with 水俣・浜松展 〜すべての人のこころに花を〜
10月9日[土]午後5時30分開場/6時開演
アクトシティ浜松 展示イベントホール 第3ブロック
前売3500円 当日4000円 ※水俣・浜松展期日限定(10/12まで)入場券付
問=ライブ担当(大橋)Tel:090-1235-8633/E-mail:ohashi.s@tokai.or.jp
サバニは与那国から水俣、長崎、広島へ。日月丸は水俣から東京へ。大海に漕ぎ出でた、小さな舟に託された祈り。
浜松にて花ひらき、まつりとなります。
●講演会「この時代に生きる意味、その手がかり」
10月10日[日]午後6時30分開場/午後7時開演
お話:緒方正人さん(漁師、水俣病患者)
「水俣病を生み出してしまった近代文明というのはおのれ自身なんです。自分を省みて自白するところから始めるしかない」水俣病と向き合いつづける言葉は、私たちを問います。
●講演会「水辺からみた風景 〜アカウミガメからの伝言〜」
10月11日[月・振替休日]午後6時30分開場/午後7時開演
講師:馬塚丈司さん(サンクチュアリ ジャパン代表)
水俣との出逢いから馬込川、遠州灘へ。水辺はかけがえのない生き物たちの営みの場、人々の学びの場。
●講演会「水俣が映す世界」
10月17日[日]午後6時30分開場/午後7時開演
講師:原田正純さん(精神神経科医師)
長年水俣病と関わり、患者の側に身を置いてきた講師は、水俣病について語りながら、医学、科学、行政、差別、人間…と現代の社会の姿を映し出します。
会 場:アクトシティ研修交流センター
21音楽セミナー室(楽器博物館2F)
参加費:前売800円 当日1000円(各プログラム毎)
※前売券はプレイガイドにて発売中。
前売券発売中
水俣・浜松展入場料 一般・大学生:800円(当日1200円)
中学・高校生:500円(当日800円)
小学生:200円(前売・当日共通)
チケット取り扱い アクトシティチケットセンター・松菱チケットぴあ・えんてつプレイガイド・
ヤマハミュージック浜松・コープしずおか西部地区各店舗・サークルK・谷島屋
※「ホールプログラム」のチケットはプレイガイドのみの取り扱いとなります。
※下記までご送金いただければ、チケットをお送りします。
水俣展開催のためには多くの資金を必要とします。協賛金は個人1口1,000円、法人1口10,000円です。ご協力をお待ちしております。ご出資いただいた方は、「開催協力者」として会場にお名前を掲示させていただきます。
ご送金は郵便局備え付けの振込み用紙をご利用いただき、口座番号の欄に[00810−6−124989]、
加入者名の欄に[水俣・浜松展]とご記入下さい。
お問い合わせ
水俣・浜松展 実行委員会
〒430−0926 静岡県浜松市砂山町362−21 浜松NPOネットワークセンター内
TEL&FAX 053−459−1558(平日10時半〜午後5時) ホームページ http://www.habi.ne.jp/dearhama/minamata/
事務局より
水俣を風化させないで!
授産所ウイズを支える会の有志が集い実行委員会を結成。ユ98年12月より活動を開始し、ユ99年10月の「水俣・浜松展」成功の為に奮闘しています。
公害は多くの障害者を生み出します。障害に関る人間としてウイズは多くの市民、子供達に「水俣」を展示・提示します。見て下さい!そして考えて下さい。
「水俣・浜松展」実行委員会
障害者授産所ウイズ
会費・寄付者・協力者一覧
ご協力ありがとうございました!
平成10年10月〜平成11年6月
鈴木ちよ・遠藤達子・鈴木勝明・鈴木和子・西部視覚障害者親の会・高橋 理・岡本せつ子・徳丸 力・松井 仁・民主党静岡県第8区総支部・ペットの雑貨屋MOMO・伊藤暢里子・山中一司・大村豊次・クラブアンサンブル・村松七重・高山知子・メリーユー・高教組浜松盲学校分会・一木 均・一木弘亮・小楠カズコ・中村和子・浜松盲人福祉連合会・木俣順子・河本瑠美子・植田重子・上永道恵・平川召八・本田康子・大橋義一・下奥重望・浜井卓男・袴田孝枝・上島常夫・浜松市有玉小学校・後藤恵美子・小杉幹己・後藤信義・聖隷浜松病院医療相談室・大石ゆみ子(風樹)・杉浦逸雄・中安正久(七竜堂)・喫茶メリア・宮原満洲男・成清弘子・金谷淳子・相羽仙次(アイバ水産)・地球を守る小さな手の会・桐山啓子・ボーイスカウト浜松24団・久嶋祐子・浜松キリスト教会・浜松元城教会・松本三智恵・今泉和男・袴田文男・稲村節子・春田泰文・望月 守・鈴木男・大澤愛子・石田邦夫・石田貴久・吉永譲司・吉田せつ子・松山昌治・竹内龍幸・村木孝・相原夏江・中村美恵子・山本芳子・山田 昭・山田英子・高須悦子・中村枝美子・武藤千重子・小林和彦・山本文章・山本明子・山本 智・小川真樹・杉浦悦子・阿部ます・鈴木章江・鈴木トミ子・大石よね・府川洋乃・森永美智子・久米満大・岡田すみ子・佐々木富子・古橋友則・伊藤民子・富田五月・中村久代・平光宣子・吉沢直人・高田裕一・浪川光代・原 俊行・原 實・原 冨美子・根木よし子・舩川伸夫・舩川智子・舩川 忍・舩川美由希・舩川 薫・大塚隆一・大塚八重子・市川清子・小沢節子・寺田広子・能勢陽子・上田正治・金子ふみ子・幸田とみ・県 衣子・舩川詳三・江間克弥・加茂恵子・藤井 清・大須賀金雄・荒井京子・松本康夫・三好好子・藤原良雄・藤原末子・平野正雄・兼田祐輔・吉田幸子・高橋良勝・野島誠治・野口規江・小倉 豊・鈴木利幸・平野定司・内田美代子・柏原安彦・仲村点字製作所・国本順子・牧田紀子・鈴木 徹・稲勝雅美・高須資皓・青島富美枝・宮崎アイ・島 節子・井熊勝年・瀧島美恵子・千代元子・中島まり子・岡本光治・伊熊牧治・谷津啓子・奥田頼春・河合 明・中山照雄・相馬みえ子・池川礼子・磯部育夫・松本かつ江・野末広子・田村徳子・望月博幸・安岡敏子・井上三智恵・今江 益・中畑義枝・柴田文雄・大内三良・赤嶺正雄・相川智慧子・嘉代廸子・中王子みのり・藤松庄太郎・鈴木 弘・竹内太作・鈴木荘一郎・諏訪勝三・保科和子・鈴木喜代司・鈴木一雄・壁谷文博・伊藤茂寿・島津 衛・斉藤礼子・小林静子・細川宗衛・小沢恒二・笠間千絵・水野てる・田中 勇・坂口多美子・中村秦三・日置美恵子・村田智子・内田 稔・長谷川 勇・若杉正躬・種村興治・澤藤 純・池田智子・上野俊彦・鈴木勝二・林まさ・伊藤節子・杉浦宏江・関 多美子・伊藤定善・平沢浩一・神谷昌良・神谷紀枝・金山実知代・市川恵美・安倍基雄・樽本たえ子・古川光子・嵩山あけみ・伊藤圭子・市川健悟・市川まり子・大須賀貞夫・大屋智代・小池ひろみ・坂口貞吉・佐藤三四二・中安理恵・宮谷亥助・宮谷百合子・島津祐策・島津佐代子・小杉直行・鈴木淑子・伊藤米子・成宮久美子・青島甚一・水沼 孝・水沼陽子・斯波千秋・斯波恵子・田中 實・中村岩子・高畑葉都子・松井 章・松井敬子・松井 亮・池田直子・北脇保之・影山佐知子・謫c 功(マツダペインクリニック)・松下直司・松下勝美・小澤早苗・二橋照通・鈴木利勝・山崎三郎・山崎玲子・川上美代子・山口規子(関西盲人ホーム)・萩原初江・廣瀬賢子・二橋雅夫・内藤進吉・遠藤隆久・松下信雄・内田幸博・高橋 節・一木恵子・岡本真佐登志・大橋三恵子・鈴木和行・杉山和子・高氏正好・飯田光世・吉山やす子・古橋篤子・小野田きみ子・松本りく・池ヶ谷桂子・服部末守・坂井兵吉・中村尚枝・中村光男・井上利一・飯山リサ・服部 彰・新村政子・北島久美子・石川勝美・寺島計治・日雅朝・柴田公子・上島浄志・上島和子・鶴見保幸・宮野秀美・村木弘子
以上 順不同 敬称略
発 行:ウイズを支える会
〒431-3124 静岡県浜松市半田町104-3
TEL・FAX 0 5 3 - 4 3 5 - 5 2 2 5
Vol. 8 2000.02.29
水俣・浜松展
’99. 10月9日(土)〜17日(日)アクト展示イベントホールにて
実行委員の皆様ご苦労様でした
観に来た7,291人(コンサート・講演会含む)
「おけい古」の思いで
授産所ウイズ・運営委員
ウイズを支える会 会長 島 津 祐 策
「おけい古」と言えば、明治から昭和初期までの小学校では、授業のことを「おけい古」と言っていたようです。私は五才の六月二十七日(日曜日)の夕方から夜にかけて、たったの二時間で目が見えなくなりました。その十日後の七月七日に、日中戦争が始まったのですが、そんなことは知る由もありません。
それから二年半後の六歳の十月から箏のおけい古を始めました。芸事で初めてけい古することを「手ほどきを受ける」と言ってます。
私を手ほどきして下さったのは、当時十八才で女学校を出たばかりの大野木先生でした。箏の師匠になりたての人が、目の見えぬ子供を教えるのですから先生のご苦労は並たいていのことではなかったかと思います。
(話は飛びますが)それから五十年後、浜松で私の「箏入道五十周年」の記念演奏会には、先生に来ていただき花束などを差し上げ晴ればれしい思いをいたしました。その先生も一昨年帰らぬ人となられました。
それから私は十一人の先生方に箏を教えていただいたわけですが腕白な子供時代には、箏を弾くのは好きでも、箏の前に座るのは大嫌い、けい古がいやになるとおしっこをもらして先生をてこずらせたり、家でのけい古がいやでハサミで箏糸を切ったりしたものです。十才頃までは母がけい古をつけていて楽譜を見ながら帰宅してから私の特訓をしていました。石川県立盲学校に入学してからは、中畑先生という全盲の女の先生に習いましたが、さすがに見えない人の心をわきまえておられ、「有無」を言わさぬけい古をつけていただきました。後年宮城道雄先生、久本玄智先生、斉藤松声先生のような、盲人の大家から教えをうけるようになった時この中畑先生のおけい古の経験がとても役に立ちました。
芸事でも、剣道や柔道でも「寒げい古」といって冬の寒さの中でけい古をするのですが、私はなまくらで、そんな厳しいけい古は殆どしませんでした。ただ同じことを繰り返しけい古する「百回弾き」は幾度かしました。例えば「六段の調」という曲は一回弾くと七分程かかりますが、これを百回弾き続けると七百分かかるわけです。人間は機械ではありませんから、食事やトイレの時間を入れると十五時間以上かかります。続けて弾くことは、マラソンと同じで途中で息切れすることになります。
それを乗り越えて百回弾き通すには、体力と精神力が必要なわけです。
私のけい古を振り返って、物事に挑戦することは「生きている証」であると思い、今も稚拙なけい古を続けています。
水俣・浜松展を終えて
出会いと感動の一年でした
実行委員の皆様ご苦労様でした
…… 報 告 ……
開期 1999年10月9日〜17日(9日間)
会場アクトシティ浜松イベントホール(展示面積1000m2)
主催 水俣浜松展実行委員会
障害者授産所ウイズ
後援 静岡県・浜松市・県及び周辺15教委・地域7団体・地元報道13社
協力 水俣フォーラム
運営 99年2月に実行委員会が発足。以後、定期的に開催。通信「ビリーブ」発行 賛同者として348の個人・団体。
メイン・テーマ 『近代とは、人間とは。』
講演会 緒方正人『この時代に生きる意味、その手がかり』、原田正純『水俣が映す世界』、馬塚丈司『水辺から見た風景』
コンサート 喜納昌吉&チャンプルーズライブ(緒方正人氏とのトークを含む)
入場者は6317人(うち団体783人)コンサート/708人、講演会/266人、計/7291人(土日の入場者が全体の6割。)
3116名のアンケート回答者(回収率49%)からの集計では、女性65%、男性35%。浜松在住者が74%と浜松市域の催しといえる。「友人・知人から聞いて」が1495人と圧倒的に多く「チラシを見て」572人、「ポスターを見て」554人とつづく。
「智子さん成人式」が浜松展のテーマ
500人を越す遺影群「記憶と祈り」
ほっとはうすとの交流会
ほっとはうすの
皆さんとの交流会
・ウイズ主催ですので点字 パンフレットも作りまし た。
・子供用パンフレット
・写真にはポルトガル語解 説も
感想文 抜粋
・智子ちゃんを取りまくご家族・身内の方の笑顔が大変印象的でした。(9日・浜松市・本多あけみ・30代)
・実行委員の方々の熱意が「水俣展」を通してとてもとても伝わりました。同時になぜそこまで活動できるのかもはっきり感じることができました。浜松でこのようなイベントが開催されたことと、皆さまの熱意と誠意に心から感謝いたします。(9日・浜松市・内藤愛子・20代)
・(点字で)普段何気なく生活をしていると公害問題などはとかく忘れがちになってしまいます。しかし今はあらためて公害問題の悲惨さや補償問題の難しさなどを強く感じました。
・今日は自分の勉強と息子達がどのように感じてくれるのかを目的に来ました。すぐにあきるかと思っておりましたが、真剣なまなざしで興味のあるコーナーを見つめていました。何よりもこれからの時代を担う子供達が何かを感じてくれたはずです。(11日・磐田市・武藤美恵・30代)
・このイベントにボランティアで参加できてとてもよかった。このイベントに参加した人たちはとても心のやさしい人たちでみんな協力してくれた。来てよかった。(17日・浜松市・今泉賢治・10代)
ウイズへ通うとこんなことがあります
舩川伸夫
私がウイズに通い始めて3年になります。その間、多くの人々との出会いがありました。
こんな経験は白杖を持って一人歩きをしてみなければ味わえない事です。
私の心に残っているいくつかの体験談を話します。
バスに乗っていた時の事、急に雨が強く降ってきたので濡れる事を覚悟でバスを降りようとした。運転手さんが傘を持っているかと尋ねてきましたので、「持っていない」と答えると、「これを持っていきな」と傘を貸してくれた。私が、借りた傘の返し方をきくと、後日バスの中にわざと忘れていくようにと言われてありがたくバスを降りた。
それからこんな事もありました。ある日の朝私の乗ったバスに車が追突してきた。運転手さんが「事故が起きたのでしばらくお待ち下さい」と言ってバスから降りていったまま、なかなか戻ってこないので、乗客はどんどん他のバスに乗り換えて行きました。私の座っている後ろから子供が来て、
「みんな脱出したよ。おじさんも脱出しよう!」
と言って来ました。私は子供の言葉が滑稽に思えて「よし、おじさんも脱出しよう」とバスを降りた。バスの傍をウロウロしていたら運転手さんが来て「もう動きますから、バスに乗るように」と言われた。
またこんな事もありました。私が通っている道(主婦の店有玉店から馬込川の橋まで)で下水道工事をしていた時の事です。いつものように歩いていると、交通整理の女性が走ってきて、足元が危ないからと言って私の腕にしがみつくようにして誘導してくれるのですが私にはバランスがうまくとれなくて、かえって恐くて恐くて。彼女も一生懸命やってくれるだけに何も言えず「ありがとうございます」と言ってその場をあとにしました。これが何日も続きました。
またある時はバスターミナルを歩いていた時の事。男性が私の傍らによって来て、「どちらに行きますか」と聞いてきて、私の手をとり12番のバス停へ連れて行ってくれた事など数えきれない程の親切をいただきました。
最近私が通っている道筋で子供が「おはようございます」と大きな声で挨拶をしてくれます。その声で私とすれ違う事を教えてくれますがしかし大人の方は黙ってよけているだけで、なまじ目の不自由な私としてはちょっとそこで一言声をかけてくれればなあと思う事もあります。
障害者授産所ウイズへつとめて
富田秦寿
障害者授産所ウイズという作業所へつとめはじめました。この作業所は目が見えない人達がはたらくところです。ぼくはまだまだ障害者授産所ウイズでいろいろなことをおぼえたいです。ぼくは、目の見えない人をどうやってガイドをするのかなと思いました。障害者授産所ウイズというところにつとめはじめてから一人一人の名前を覚えました。さいしょは斯波さんからでした。今では声をきいただけでだれかわかるようになりました。
この作業所では、ラベンダーポプリ 白い杖 カラフルなハンガーを作っています。入所一日目、なんとぼくは5分も作業することができませんでした。でも今は作業所みなさんのおかげで一日はたらくことができるようになりました。また、名刺への点字いんさつもしています。目の見えない人がふつうの名刺をもらってもわかりません。みなさんがもっているふつうの名刺でいいのです。目の見えない人達のため、ぜひその名刺に点字をいれて下さい。
お電話おまちしております。(電話053-435-5225)
最後に駅や道路には点字ブロックというラインがあります。その上に自転車をおいたり自動車をおいたりしないようお願い申し上げます。
ウイズの旅行
松井 亮
10月24日、しばさんと古橋さんの運転でワゴン車2台にのって伊豆の松崎へ行きました。
洋らんパークへ寄ったり、途中であゆの塩焼きを食べたり堂ヶ島で遊覧船にものりました。
松崎のホテルでしばさんと一緒に露天ぶろに入りとても気持ちよかったです。
夕食は魚料理をお腹いっぱい食べました。
しばさん、恵子さん、原さん、富田くんの誕生会もやりました。次の日の朝食はとびうおやいかのおさしみもおいしかった。
帰りは土肥から田子の浦までフェリーにのって帰ってきました。とても楽しい旅行でした。またウイズの人達みんなで旅行にいきたいです。
伊豆松崎町岩科小学校
ウイズ農園だより
ウイズ自慢の麦畑 3度目の挑戦
頭脳集団野バトの群との戦い
冬のウイズ農園は麦の種まきから始まります。1999年12月8日(水)地元積志中学校の生徒さん達とみんなで麦まきをしました。しかし、しかし、2000年のお正月になっても数本の芽しか出ません???なんと野バトの群が一列になって麦の種を全部食べてしまったのです!!積志中の皆さん、ごめんなさい。
1月19日、急遽2回目の麦まき。畑にはテープをいっぱい張り渡し、所どころに黒ビニールでカラスの首ツリをぶら下げて……麦の種まきを鳩は見ていたのです。またまた全部食べられてしまいました。今年の鳩はいい根性している!!
2月8日、あわててもう一回まき直します。−ウイズもイイ根性しています!今度の畑の防備は完璧のはず、ビニールテープ+キラキラテープ、ナイロンの網を全面に、おまけにMDのディスクまで飛んでいます。というわけで、今年の麦の販売は多少遅くなります。予約の皆さん、少々お待ち下さい。
第1回麦まき
'99年12月8日
第2回麦まき
'00年1月19日
完璧に防備されたウイズ農園
積志中1〜3年生15人と交流会
1999年12月8日(水)
・ガイド練習
・畑へ行って麦まき
・質問タイム
積志中の皆さんからのお手紙
1年 高 橋 七 緒
ウイズのみなさんへ
私は目の不自由な方と何かをするのは初めてだったので、最初はとても緊張していました。ウイズの方を畑まで案内するときは本当に私が案内できるのかととても不安でした。交差点で1度止まり、どの方向へ行くのかを教えるのにも勇気がいりました。でも途中からは慣れてきて、私がウイズの方の目のかわりにならなくてはと上手に道を歩くことができました。
畑に小麦の種をまくのは初めての体験でした。普段畑仕事をしたことがなかったのでとてもいい体験をさせていただきました。これからの小麦の成長が楽しみです。
今日ウイズに行っていろいろなことがわかりました。目が不自由だからといって普通の人と同じ生活ができないなんていうのは間違いでした。でも、1人で電車やバスに乗るには訓練をしなくてはならないと聞いて大変だなあと思いました。白いつえ1本をたよりに目かくしをして1人で歩けと言われたら私にはきっとできないと思います。それだけ苦労してがんばっていらっしゃるのだと知りました。
ウイズの方の1人が信号が変わったのがわからないとおっしゃっていました。音が鳴る信号機や声が聞こえてくる信号機を見たことはありますが、それは少ししかありません。どの信号機にもそういう機能をつけて、目の不自由な方も安心して信号をわたることのできる町になってほしいと思いました。
今日、目の不自由な方といっしょに歩くときはどうすればいいのかがわかりました。もし目の不自由な方を見かけたら、私ができるだけのことはしてあげたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。おかげでまだ完全ではありませんが目の不自由な方といっしょに歩くことができるようになりました。これを家族や友達にも教えてあげたいと思います。本当にありがとうございました。 1999,12,8
ウイズは
こんな毎日です
ウイズ活動報告
1999年9月
3〜4日 小授連施設長研修(熱海)
6日 聖隷介護福祉専門学校へ水俣浜松展の説明会
10日 小授連ふれあいレクレーション大会(アミューズ豊田)
11日 広沢地区社協・蜆塚中学校福祉講演
21日 ウイズ実行委員会
22日 ケアハウスヴィラ東山苑お月見コンサート
10月
9〜17日 水俣浜松展、アクト展示イベントホール
10/15胎児性水俣病患者の作業所 ほっとはうすとウイズの交流会
19日 現況調査
初生小学校 友達いっぱい集会
24〜25日 秋の旅行 伊豆松崎町・
お誕生会
26日 西部視覚障害者・親の会奉仕作業
29日 浜北麁玉中学校福祉教室
30日 有玉小学校バザーに参加
11月
2日 開誠館中学校福祉講演会
7日 浜松盲学校文化祭
8日 県教育委員会福祉講演会
(三島市)
10日 積志中学校福祉講演会
11日 葵ヶ丘小学校交流会
12日 西部小授連研修会
14日 聖隷事業団バザー参加
16日 曳馬中先生研修
21日 ウイズバザー
(主婦の店有玉店)
27日 河輪小学校福祉講演会
28日 福祉の街づくりフォーラム
(浜松市福祉文化会館)
30日 ウイズ役員会
12月
2日 西部中学校福祉講演会
3〜4日 静岡県障害者芸術祭 アクトシティ
6日 歯科指導(市口腔センター)・浜松工業高校先生研修
7日 浜工先生研修
8日 積志中学校交流会
1回目の麦まき
11日 六星会チャリティー
演奏会 浜松福祉文
化会館ホール
18日 ウイズクリスマス会
24日 大そうじ
25日〜 冬休み
2000年1月
5日 仕事始め
17日 お誕生会
19日 小授連役員会・2回目の麦まき
21日 森町小学校福祉講演会
竜洋町福祉講演会
25日 浜松市介護保険研修会(市役所)
28〜29日 静岡県身体障害者福祉会研修
30日 静岡市「ワーク春日」見学
研 修
浜松医科大(5名)
東海文化専門学校(2名)
沼津盲学校(5名)
積志中学校(15名、先生2名)
かざぐるまの会(2名)
市立高校(1名)
積志小学校
浜松工業高校(1名)
曳馬中学校(1名)
麁玉中学校(10名)
実 習
浜松盲学校(2名、先生1名)
見 学
三菱プレシジョン(静岡)
家電製品協会(東京)
JBS日本福祉放送(東京)
富士見作業所(静岡)
「グループあゆみ」準備委員
(浜北)
肢体不自由親の会(静岡)
NPOネットワーク(浜松)
静岡県庁(2名)
名古屋ライトハウス(2名)
スズキ労連
日本盲人職能開発(東京)
広沢地区社協
これからの予定
3月 3〜4日 JICA研修
4月 10日 小授連西部地区総会
15日 ウイズを支える会総会
28日 小授連役員会
5月 11日 小授連総会
初生小学校のみなさんと
いいものたくさんやすいよ!!ウイズのバザー
とびきり楽しいウイズのクリスマス
長期ボランティア活動ありがとう
東海文化専門学校の生徒さんが毎年約1ヶ年、ウイズへ毎週通ってボランティア活動に来ています。
'99年5月11日〜2000年2月8日 23回谷口優子さん
'99年5月10日〜2000年2月28日 24回伊藤尚寿君
いろいろと学んでもらいました。
人生のどこかでウイズを思い出して下さい。
ありがとう! ご苦労様でした。
みんなでいっしょにボランティア
−− WITH ALL −−
私達のウイズは、とってもたくさんの
ボランティアの方々に支えられています。
毎日の様に来て下さる方々、
週1〜2回の方々、
イベントの時、困った時、
すぐに駆けつけて下さる方々、
県内外からバザー用品を
しょっちゅう送って下さる方々、
仲間がバスや電車に乗って通う道すがら、
声をかけて下さる方々。
ボランティアの形にもいろいろあります。
優しい気持ちとちょっとした技術、
そして見まもる勇気があれば
みんなステキなボランティア。
ウイズの仕事の一つはボランティアを
育てることかもしれません。
ウイズを応援して下さる方々はみんな
自然なボランティア。
無理なく、永く、肩の力を抜いて、
楽しくボランティアをしましょう。
ウイズは出逢いと感動の場です。
すばらしい出逢いをありがとう!
すばらしい感動をありがとう!
ウイズは、みんなでいっしょに
ウイズのおしゃれな新製品
香りの遊び心 お車に、あなたの胸に、
ラベンダー ポプリン
2個セット200円
ラベンダー製品3種類揃いました。
定番 ポプリ…200円/おふろ用(5回分)…400円/かわいいポプリン…200円
香りの詰め合わせ ―― プレゼントにどうぞ
ポプリ 5袋・おふろ用 2袋・ポプリン 3袋 お得な2,000円
ウイズの新メンバー
みんな仲良く 元気! 元気!
ウイズへの応援 2つのチャリティーコンサート
1
六星箏の会結成15周年記念チャリティー演奏会
1999年12月11日(土) 於 浜松市福祉文化会館ホール
全国盲人音楽家協議会会長・ウイズを支える会会長 島津成悠先生と門下生の嶋雅代さん、鳥井さち子さん、日吉弘美さん、岡井千春さん達とウイズの仲間、松井亮君を交じえ、箏曲の数々を演奏。
六星とは視覚障害者の使う文字の点字を意味する言葉。日本点字の翻訳者石川倉次氏(浜松市出身)が「点字の六つの点は視覚障害者に光を与える星である」と「六星照道」と称えたのが始まり。
六星箏の会の皆さんと松井亮君
チャリティーの贈呈、ありがとうございます
2
浜松ベンチャークラブ認証10周年記念チャリティーコンサート
2000年2月5日(土)
於 グランドホテル浜松鳳の間
本間一明&エスメラルダの心暖まるラテンのリズムが400人のお客様を魅了しました。
(本間一明氏は日本点字図書館の創設者・本間一夫氏のご子息でした。)
ご支援ありがとうございました。寄付金はウイズの施設整備の基金とさせていただきます。感謝 !!
ウイズ施設整備計画
現在のウイズは定員10名の小さな施設です。年々ウイズへ通う仲間が増え、いよいよ手狭になってきました。本年の秋頃から2階を増築する計画です。約1500万円は必要です。一層のご協力を!
会費・寄付者・協力者一覧
ご協力ありがとうございました!
平成11年7月〜平成12年2月
柴田幸次・鈴木公子・野村弘子・鈴木和子・やすだ医院・久米満太・飛山潮子・今泉和男・水島早苗・中安正久・金谷淳子・夏目政登・夏目享子・夏目大介・夏目シカノ・夏目まき・太田喜代・柴田文雄・中村久代・上嶋常夫・下奥重望・高橋伸幸・岩山光男・澤木緑・三室洋子・島津祐策・落合禮子・大村豊次・川田忍・伊藤圭子・古川光子・嵩山あけみ・原田美穂子・磯部勝二・鈴木弘・阿佐博・寺田広子・宮原満洲男・聖明福祉協会・柏原敏郎・鈴木ちよ・高橋鷹子・大澤愛子・樽本たえ子・関多美子・村木節子・竹内太作・北脇保之・斉藤礼子・牧野共治・河合明・片山豊稔・内山美代子・植田重子・大村京子・池川礼子・石川勝美・橋本鍍金工業所・鈴木利勝・二橋照通・千代元子・オフィス林克易・浜松百撰・沢籐純・吉永譲司・大石久克・細川宗衛・高橋良勝・瀬戸洋平・神田和代・服部彰・日置美恵子・三好好子・加茂恵子・村木武・野末昌吾・幸田広・金子ふみ子・柏原安彦・嘉代廸子・吉田せつ子・久木崎昭・久木崎貞夫・伊藤茂寿・平野正雄・大庭壮一・安立朝子・吉田幸子・奥田頼春・三輪とし子・水野てる・仲井政雄・渡仲豊二・亀田美津子・平野啓二・清水勝已・小山あや子・西部視覚障害者親の会・袴田文男・永井米子・斉藤和代・松下市蔵・勅使千鶴・高塚三枝・竹田節子・成清弘子・鈴木晴美・大橋和子・石田貴久・松木重樹・鈴木一雄・鈴木朝子・鈴木極・七竜堂・松山昌治・小川あい子・鈴木和代・豊田恵子・六星箏の会・長田幸夫・中浜良二・坂口多美子・小杉幹已・浜松元城教会婦人会・根木よし子・春田泰文・松島浩司・桐山啓子・田中滋明・種村興治・萩原善次郎・小平君江・井熊勝年・鈴木庸夫・若沢咲子・犬塚智子・富永幸伯・大沢ち絵・ベンチャークラブ・ワタナベ園芸・グリーンフル・デンマーク牧場・すし半・山下則子・岡田・鈴木昌子・藤江有二・池谷雅子・中村枝美子・平川美代子・池谷玲子・大橋善三郎・藤田誠・柴田真実・本目洋・望月稔・アサヒ団地小林・鶴見美砂子・中野さと子・影山ちか・新村政子・中王子かね子・平野真佐江・家込さとみ・津々井勝子・牧野恵子・吉山やす子・内山さとみ・河本瑠美子・河合八重子・柴田るり子・園田一哉・杉村フナヨ・大村久美子・江間良美・小林美記代・山村葉子・藤原よし江・平田登美子・後藤文子・森田剛文・伊藤竜・三宅隆史・河野雅人・藤田美記子・徳田波津美・米沢光平・小野とも子・成宮久美子・山田美知代・大野真知子・刑部多衣美・関寿美子・柳林侑美子・杉本匡伸・五加晴規・瀬志本玲子・大石洋子・加藤則子・鈴木 恵・岩崎裕子・野崎真司・川田雅子・津久井勝子・塩谷立事務所・内野文子・平野定司・旭ライト梶E須山訓子・中村装室・河合ゆかり
ウイズを支える会総会のご案内
日時 4月15日(土) PM7:00〜9:00
会場 浜松市福祉文化会館 22会議室(2F)
「ウイズを支える会 平成12年度総会」があります。ふるってご参加下さい。